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中年肥満は長期的に健康を害する

肥満は長期的に健康を害する

肥満は、多くの疾患のリスクを高めるなど、健康に重大な影響を及ぼします。

【具体的な疾患】
・関節変性疾患(変形性膝関節症、変形性股関節症)
・糖尿病
・心血管疾患
・高血圧
・脳血管疾患

などのリスクを高めます。

これらの疾患に罹ると健康寿命を短くすることに繋がります。

では、これらの疾患になるとなぜ健康寿命が短くなるかみていきましょう。

肥満→変形性膝関節症になるとどうなるか?

膝の痛みを感じる

長距離歩くのが難しくなる

好きなことができにくくなる(例、旅行・買い物など)
生活に制限が出てくる

家族の手助けが必要になる

肥満→高血糖や高血圧になるとどうなるか?

自覚症状なく血管が壊れ始める

心血管疾患や脳血管疾患に罹る

立ち上がりや歩きに制限が出る

自分のことが自分でできなくなる

好きなことができにくくなる(例、旅行・買い物など)
生活に制限が出てくる

家族の手助けが必要になる

このように、肥満になると健康寿命(自立して生活できる期間)を短くし、家族の手助けが必要になる可能性を高めます。

変形性膝関節症や脳血管疾患で入院する患者様の多くは、家族に迷惑をかけたくないと話されます。
自分のことが、自分でできれば、家族に迷惑が掛かりませんが、生活に手助けが必要になるとどうしても家族に負担がかかります。

将来的に、家族に負担をかけないためにも、肥満にならず、健康に気を付けることが大切です。

では、肥満にならないために生活で注意すべきことをみていきましょう。

肥満にならないために注意すること

・食事
・運動
・睡眠

食事や運動が肥満の防止に有効であることは、有名な話ですが、睡眠が大切であることは、あまり知られていないと思います。
しかし、近年、睡眠と肥満の関係性については多く研究されています。


睡眠時間の減少に伴い、肥満の割合が増加しています。

The epidemiology of sleep and obesity、2017

肥満にならないためには、睡眠時間を確保することが必要です。

では、睡眠時間をしっかりと確保するために、睡眠時間にはどんな要因が関与するかをみていきましょう。

睡眠時間に関わる要因とは?

・生活リズム
・運動習慣
・食事内容
・寝具の環境
・寝室環境
・ストレス
仕事環境
など多岐にわたります。

今回は、仕事環境の視点で書いていきます。

仕事環境

労働時間が長いと、睡眠時間が短くなります。
副業をしている人は、1つの仕事のみをしている人に比べて、睡眠時間が  
 短く
なります。
通勤時間が長い人は、短い人に比べて睡眠時間が短くなります。
夜間や早朝に働く人も、睡眠時間が短いことが多いです。

The epidemiology of sleep and obesity、2017

まとめると、
・自由な時間が短いと、睡眠時間も短くなる
・生活リズムが崩れると、睡眠時間が短くなる

肥満の方は、40~50歳代で多いと思います。この年代の方は、一般的にバリバリ働き、子どもを育てる世代です。
お金が必要になる時期でもあります。

ですが、睡眠時間を削ってまで、働くことは、一時的には給料が増え、生活の質が向上するかもしれません。

しかし、長期的にみれば、肥満のリスクを高め、健康を害することに繋がります。健康寿命が低下し、家族に迷惑をかける可能性も高めます。

長期的な視点では、睡眠時間を削らずに働くことが、長く元気に働けることに繋がるのかもしれません。
全体的な収益を考えると、長く元気に働ける方がよいかもしれません。

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