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不眠症の治療で使われる睡眠薬
不眠症の治療で、睡眠薬は使われます。
一言で睡眠薬と言っても、様々な種類が存在しています。
不眠症の治療であるため、眠れるようにするのは、どの睡眠薬でも共通ですが、種類により特徴が異なります。
今回は、睡眠薬について整理していきたいと思います。
睡眠薬の種類
![](https://assets.st-note.com/img/1658121270362-QodkY30sCC.png?width=1200)
・ベンゾジアゼピン系睡眠薬
・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
・メラトニン受容体作動薬
・オレキシン受容体拮抗薬
があります。
メラトニン受容体作動薬とオレキシン受容体拮抗薬は比較的新しい睡眠薬になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1658124093241-WQNDpycT1V.png?width=1200)
では、各々の作用を整理していきましょう。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬
薬の効果・作用機序
脳の興奮などを抑えることで不安、緊張、不眠などを改善する薬
![](https://assets.st-note.com/img/1658235954070-X5q94F6zY2.png?width=1200)
主な副作用
・精神神経症状
眠気、ふらつき、頭痛など
・消化器症状
吐き気、食欲不振、口渇、便秘など
特徴
・深い睡眠(睡眠段階3,4)を減少
・副作用が出やすい
・依存しやすい
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
薬の効果・作用機序
脳の活動を抑えることで眠りやすくし、睡眠障害などを改善する薬
薬剤成分が「ベンゾジアゼピン骨格」という構造を持たない睡眠薬というのが、ベンゾジアゼピン系睡眠薬との違い
![](https://assets.st-note.com/img/1658235994604-OVBFrGeAKl.png?width=1200)
主な副作用
・精神神経症状
ふらつき、頭痛、めまいなど
・一過性前向性健忘
入院までの出来事や中途覚醒時の出来事をおぼえていないなど
・翌朝以降の眠気が残ることや注意力、集中力などの低下
特徴
・深い睡眠が増加する
・副作用が出にくい
・依存しにくい
メラトニン受容体作動薬
薬の効果・作用機序
体内で睡眠に深く関わるホルモン(メラトニン)の受容体に作用し、自然に近い生理的睡眠を誘導し、不眠症における入眠困難などを改善する薬
![](https://assets.st-note.com/img/1658236026347-moo8nymIIr.png?width=1200)
主な副作用
・精神神経症状
眠気、めまい、頭痛など
・消化器症状
便秘、吐き気など
・内分泌症状
プロラクチンの上昇
・皮膚症状
発疹など
特徴
・自然な眠りを促すことができる
・副作用が出にくい
・依存しにくい
オレキシン受容体拮抗薬
薬の効果・作用機序
脳の覚醒を促進するオレキシンの受容体を阻害することで、脳を睡眠状態へ移行させ睡眠障害を改善する薬
![](https://assets.st-note.com/img/1658236044393-dVgNyjOqsx.png?width=1200)
主な副作用
・精神神経症状
眠気、めまい、頭痛など
・全身症状
疲労など
特徴
・自然な眠りを促すことができる
・副作用が出にくい
・依存しにくい
まとめ
![](https://assets.st-note.com/img/1658236108840-svKcqXIMJn.png?width=1200)
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