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慢性的な不安やストレスが不眠を生じさせる理由
睡眠障害は、大きくの種類があります。
その中で、最も多いのが不眠症です。
そこで、本記事では、慢性的な不安やストレスが不眠を生じさせる理由をみていきましょう。
まずは、不眠症の種類と原因を整理していきます。
不眠症の種類
①入眠困難
夜なかなか寝付けず眠るまでに30分~1時間以上かかる
②中途覚醒
夜中、何度も目が覚め、その後なかなか眠れない
③早期覚醒
目覚める時間が早くなりその後なかなか眠れない
④熟眠障害
眠ったはずなのに、ぐっすり眠った満足感がない
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不眠症の原因
・慢性的な不安や緊張のストレス
・薬剤の副作用
・慢性的な痛み
・呼吸困難
・尿路系の刺激などの身体疾患
・うつなどの精神疾患
・アルツハイマー型認知症、パーキンソン病などの神経疾患
・脳血管疾患
など
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不眠症の原因は、上記のように様々です。
ここから、本題である慢性的な不安や緊張のストレスが不眠を招く理由についてみていきましょう。
慢性的な不安や緊張のストレスが不眠を招く3つの理由
慢性的な不安や緊張のストレスによる不眠には、
①交感神経の興奮
②ストレスホルモンの増加
③セロトニン神経の活動低下
が関与しています。
①交感神経系の興奮
交感神経系と副交感神経系とは互いに拮抗的に働きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1647170885355-2SBoETsqAg.png?width=800)
ストレス状態では交感神経の働きが優位になるため、副交感神経系は抑制された状態です。眠るためには、副交感神経が優位になる必要があります。要するに、ストレスによる交感神経の活動が不眠の原因になります。
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②ストレスホルモンの増加
ストレスホルモンとは、コルチゾールのことです。
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一つです。
【コルチゾールの主な働き】
・筋肉などの末梢組織でのタンパク質分解
・肝臓での糖新生(糖質以外から糖と作る)
・血糖値上昇
・血圧上昇
【コルチゾールの分泌量調整】
コルチゾールの濃度が高くなると、脳のネガティブフィードック機構によって自身の分泌が抑制され、その濃度を低く保つように制御されています。しかしながら、過剰なストレスを受け続けると、この機構が壊れてコルチゾールの分泌が慢性的に高くなります。
つまり、ストレスを感じているとコルチゾールの分泌が慢性的に高くなり、血糖値上昇や血圧上昇を招きます。
高血糖や高血圧は不眠の原因になると報告されています。一方で、睡眠時間の低下や質の低下が糖尿病や高血圧を引き起こす可能性も指摘されています。双方に関係し合っているのです。
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③セロトニン神経の活動低下
ストレスがセロトニン神経の活動を低下させます。
視床下部(脳の部位)には、ストレス中枢(司令塔)が存在します。
ストレスによるストレス中枢の活動増加は、脳幹にあるセロトニン神経を直接抑制することによって、脳内のセロトニン分泌を低下させます。
セロトニンの低下はメラトニン低下を招きます。
メラトニン量の低下は、睡眠の質を低下させます。
つまり、ストレスが睡眠の質低下を引き起こします。
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まとめ
・睡眠障害の種類は様々であるが、不眠が多い。
・不眠の原因の多くは、慢性的な不安やストレスである。
・慢性的な不安やストレスが不眠を招く理由は、①交感神経の興奮、②ストレスホルモンの増加、③セロトニン神経の活動低下があります。
今回は、慢性的な不安やストレスが不眠を招く理由について書きました。
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