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【自己肯定感はすべてのパワーの源】
みなさんは自己肯定感という言葉を知っていますか?
簡単に言うと、自己肯定感とは、「自分はありのままでいいんだ」「自分は生きているだけで価値がある」という感覚のようなものです。
自己肯定感が高い低い、強い弱いなどと表現します。
「生きているだけで価値がある」という感覚なので、何かを達成したり、何かを成し遂げたりして身につけることもできますが、単純にそれだけではありません。
自己肯定感が高い人は、「自分は生きているだけで価値がある。だから、自分にはなんだってできる」と考えるので、なんにでもチャレンジしてき、自分はどんどん幸せになっていいと思っています。
一方、自己肯定感が低いと、何かを達成しても「今回うまくいったけど、次は失敗するんじゃないか。たまたまじゃないか。ほかの人はもっとうまくやっているんじゃないか。それと比べると、全然ダメだ」と考えてしまい、いつまでたっても幸せを感じることができません。
自己肯定感の高い人は「俺って最高」と思っているので、新たに何かを得なくても幸せはすでに手元にあります。
逆に、自己肯定感が低い人は大金持ちになっても、「お金があるから自分にも価値がある。お金がないと自分の価値はない」と考えてしまうので、相対的な幸せしか感じられません。
常に人と比較して「お金がないやつは人として価値がない」とまで思います。
なんなら「こんな自分がお金持ちになってはいけない。なれるはずがない。お金を稼ぐのは悪いことをしている人だ」とすら思っているかもしれません。
もうおわかりのように、「自己肯定感」は、人生を幸せに送るために一番必要な感覚なのです。
僕が初めて「自己肯定感」という言葉を知ったのは、児童養護施設で働いているときでした。
自己肯定感は、子供の頃、主に3歳までに受けた感情の量に比例して高くなる、といわれます。
3歳までに受けた愛情で自己肯定感の大きさが決まり、その上にしつけや教育、挑戦する心などが積み上がっていくのです。
言い換えると、自己肯定感は「心の土台」です。
この自己肯定感が大きければ大きいほど、高い壁に立ち向かっていく挑戦する心が育まれます。
逆に自己否定感の強い人は、この土台がないので、いろいろなものを積み重ねていくことができません。
そのため、高い壁が目の前に現れると、「どうせ自分には乗り越えられない」とあきらめてしまうのです。
僕自身はものすごく愛されて育ったため、自己肯定感が日本人離れしていて、「クレイジーマインド」と言われるほどまでに育ったのです。
どのくらい愛されているかというと、いまでも僕が実家に帰ると、身長185センチメートルはある、胸毛ボーボーの65歳のビンラディン似の父親は、「おー、俺の大好きなかわいいポール(と呼ばれています)が帰ってきた。俺はポールが大好きなんだ。嬉しいなぁ」と、1日に100回くらい言ってきます。
ちなみに、僕がいま住んでいるところは、実家から徒歩10分です。
いつでも会える距離ですが、この歓迎ぶりです。
はっきり言えるのは、「幸せな人生を送るために一番必要なものは自己肯定感である」ということです。
僕は「日本一自己肯定感の高い不動産投資家」と呼ばれていますが、本当に毎日生きているだけで楽しいです。
とてもバカっぽい発言ですが、まわりのみんなにも「毎日、楽しそうでうらやましい」とよく言われます。
実際に、毎日、嫌なことが起きません。
正確に言うと、どんなことが起きても「嫌だと思わない」のです。
よく「自己肯定感ってポジティブのことでしょう?」と聞く人がいますが、そうではありません。
ポジティブというのは、自己肯定感の土台の上に乗っかっているものです。
自己肯定感があるから、ポジティブな考え方が自然にできて、ますます楽しくなっていきます。
この土台がない、つまり自己否定感の強い人は、自己啓発本などを読んで一時的にポジティブな考え方を身につけたとしても、長続きしません。
そのうち、「どうせ自分には無理だ」「あの人は特別なんだ。自分にはできない」と、自分を否定する自分に戻ってしまいます。
でも、自己肯定感が高い人は、ニュートラルな状態が「俺は運がいいよなあ」「トラブルがあってもどうせ解決できる」という思考なので、一時的に落ち込むことがあったとしても、すぐに「今日も楽しいなあ」という状態に戻れます。
自己肯定感が高いと、ストレスやプレッシャーに負けずに、前向きに生きられます。
日本、アメリカ、中国、韓国の4ヵ国の高校生を対象とした比較調査で、「私は価値のある人間だと思う」と答えた割合は、アメリカが約84%、中国が約80%、韓国が84%なのに対して、日本はなんと45%でした。
子供たちが「自分なんて価値がない」と思っている国というのは、どうなんでしょうか。
世界から見ると、日本人は(貧乏と言われる人たちでさえ)恵まれた生活をしています。
世界には、内戦が続く国に生まれ、生き延びるために難民にならざるをえない人がいます。
食うや食わずや、生きるか死ぬかの世界です。
ある意味、いま日本に生まれただけで、宝くじに当たっているようなものです。
なぜ日本人は、自己否定感が強い人が多いのでしょうか。
その原因として、愛情表現の下手さと、日本の教育の問題があると思います。
幸せな子供とは、「自分は愛されている」という実感を持ちながら育つ子です。
学校も同じです。
子供の価値そのものを認めることは多くありません。
その変わり、悪いことをした人が吊るし上げられ、先生に怒りまくられる。
それをまわりに生徒たちが嫌でも見させられます。
当然、怒られている人は自己肯定感が下がりますが、それを見ているほうも自己肯定感が下がります。
「次に怒られるのは僕かもしれない」と心配で、目立つことを控えるようになり、消極的になります。
怒られないために、自分の価値観ではなく、先生に気に入られるような行動をする子も出てきます。
そこに、その子らしさはありません。
日本では「みんな同じ」が基本です。
「出る杭は打たれる」という諺もあります。
目立つとイジメられる、人と違うことをすると教室で浮くというのが、いまの子供たちの目の前にある現実です。
この古くから変わらない日本の「学校教育」が、本当は可能性だらけの日本人の自己肯定感を下げて、幸せを感じられない要因になっていると僕は思います。
だからこそ、親は家庭で子供の自己肯定感を上げるようにすべきなのですが、親自身はそうやって育てられてこなかったので、やり方がわからず、厳しく育ててしまうのです。
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