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アンノーンハラスメント・その2

以前に、アンノーンハラスメントについて記事を書いたと思います。

ちなみにアンノーンハラスメントとは私が考えた造語で、簡単にいうと

知らないことを責めて、相手に精神的苦痛を与えること

です。

大学の研究室や職場で知らないことをパワハラのように責める人っていますよね。

実は大学や職場以外で、意外なところで被害にあっている人がいることに気がついたのです。

それはにわかファンです。

にわかファンはアンノーンハラスメントの被害者

私の解釈として、にわかファンとは、何かきっかけで興味を持ってくれたファンのことを指します。

ワールドカップやオリンピックの年になると渋谷のスクランブル交差点などで騒ぎ立てる人たちいますよね。

サッカーなどのスポーツのルールも知らないで、点を決めたら「ワー!!」っと騒いで盛り上がります。

コアなファンやフリークからしたらルールも知らないにわかファンって、めちゃめちゃ腹が立ちますよね。

何年か前にアメトーークでサッカー日本代表芸人って企画がありました。

企画内容としては、ワールドカップを観戦してサッカーにハマり出した芸人達が名シーンを語り、浅い知識を披露するものなのですが、

それを宮迫博之さんや、土田晃之さんなどのサッカー芸人が

じゃあこれ知ってる?

えっ、それは違うよ笑

ツッコんでいくという内容です。

番組の最後に土田さんが、

まずはJリーグから応援しよう!

とコメントして番組を締めくくりました。

土田さんは仕事でコメントしていると思いますが、

実はそれが私はアンノーンハラスメントになりかねないと考察しています。

支えているのは、にわかファン

プロスポーツやアーティストなど、支えているのは多くのにわかファンです。

にわかファンたちがグッズを買ってくれたり、試合を観にきてくれる、新規ファンになってくれるから、プロスポーツ選手、アーティストたちは食べていけるのです。

ルールを知らない、選手も知らない、カップリング曲も知らない、新規ファンをコアなファンはどうも排除しがちです。

にわかファンは精神的苦痛を覚えて会場には行かなくなるし、別の趣味を見つけるわけです。

コアなファンのせいで新規ファン層を獲得できないのは団体やアーティストにとって、非常に迷惑な話です。

記憶に新しいのは矢沢永吉さんの私設応援団出入り禁止問題。

矢沢永吉のコンサートでは、かねてより、周囲の人に威圧感を与えるような私設応援団の活動、旗振り、特攻服などの威圧行為の禁止、周囲に迷惑となる永ちゃんコールの強要・煽りの禁止、飲酒入場の禁止といったルールの強化を行ってきました。こういった規制を設けたのは、私設応援団を名乗る一部の集団による威圧や強要、一部のファンの飲酒による周囲への迷惑行為に対するクレームが後を絶たず「コンサートに行きたいけど怖くて行けない」という声が多く寄せられる以上、必要な決断でした。
 これらのルールは当初反発もありましたが、それを遥かに上回る賛同・協力のおかげで矢沢永吉の目指す「どなたでも来場しやすいコンサート」が実現できたと言っても過言ではありません。

この私設応援団はキャロルの時代から矢沢さんを応援していた方々です。

当時の矢沢さんは暴走族など不良のカリスマとして奉られていました。

しかし、そのせいで会場が使えなかったり、暴動が起きるため他のファンが怖がって会場に入れなかったりと、矢沢さんは辛酸を舐めていました。

矢沢さんはそのイメージを払拭するために「どなたでも来場しやすいコンサート」を目指して努力をしてきました。

どなたでも来場しやすいコンサート」を目指したのは、おそらく新たなファン層の獲得のためにも必要なわけなんです。

それを私設応援団のアンノーンハラスメントを矢沢さんは望んでいません。

永ちゃんのために!」と本人の了承も得ないで、勝手に特攻服を着てオラついてるわけですから、出入り禁止というのは当然な話なんです。

このようにアーティストやプロスポーツ選手にとって、コアなファン層の暴徒化は非常に迷惑なんです。

にわかファンを受け入れることがブームにつながる

ではどうしたら、このようなことがなくなるのかというと、とっても簡単。

受け入れること」です。

今までムーブメントを作ってきたのはにわかファンです。

コアなファンは、にわかファンを受け入れ、情報共有することで、

にわかファンから新規ファン、

新規ファンからコアなファンになります。

仲間が増えるってとても嬉しいことじゃありませんか?

そして、ファンだけではなく、団体側も努力が必要です。

特に、「〇〇女子」というのはブームのきっかけです。

プロレスやラグビーが何で盛り返しているかわかりますか?

これは私の考察です。

もちろん選手たちが頑張ったのも当然ありますが、

わかりやすさを作ったのもきっかけの一つです。

それは決して悪いことではありません。

わかりにくくて接し辛い人」と、「わかりやすくて接しやすい人

どっちがいいですか?

一目瞭然。わかりやすい人が圧倒的に指示を得ますよね。

つまり、提供する側にも努力が求められます

*****

今日はこんなところで終わりにしたいと思います。

次回もお楽しみにしてください!



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