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【らんまん】運命の出会いその2 4/20感想【第3週・ジョウロウホトトギス】

「らんまん」第14回の感想です。

今日は、昨日と比べるとかなりマニアックで、渋い(地味な?)内容ではありましたが、植物好きの私にとっては熱い回でした。

万太郎たちは東京で「博物局(博物館)」へ向かい、植物学者の野田基善(田辺誠一さん)や里中芳生(いとうせいこうさん)に会いにいきます。
室内では研究者たちが黙々と植物標本を作っています。土佐で見たことがある「ギンバイソウ」の標本を見つけ、目を輝かせる万太郎。
野田は、標本を作ることで、同定(植物の種を見分けること。ドラマ内では「検定」と言っていましたが、昔はそんな言い方もしたのでしょうか?? 今はしないと思います)や、保存が容易になると話します。

初めて使う顕微鏡にも万太郎は大興奮。顕微鏡で拡大してみると、タマアジサイ(アジサイ科。この頃はユキノシタ科でしょうか)と、ヤブデマリ(ガマズミ科。この頃はスイカズラ科?)の、花のつくりの違いも一目瞭然でした。

野田は、植物には和名と学名があり、学名には発見者の名前が永久に記されること、日本には学名が付けられていない、未発見の植物がたくさんあること、日本の分類学は遅れており、今は植物の名付け親になれる人がいないことなどを話します。万太郎は、自分のやりたかったことはこの「植物分類学」ではないかと思い始めます。

子どものころに見た植物図の模写を見せると、野田はその技術と、自分の植物画を大切に写してくれたことに感動。「友よ!」と抱き合います。

そこへ里中もやってきて、海外から取り寄せたらしき、珍しいサボテンを見せてくれます。里中はこれに「ヒモサボテン」と和名を付けます。

野田は小野職愨、里中は田中芳男という実在の人物がモデルになっていると思います。田中芳男は「日本の博物学の父」であると、田中伸幸『牧野富太郎の植物学』で紹介されています(「らんまん」植物監修者の方の著書です)。
田中芳男は、植物学の分野でも、牧野富太郎に負けず劣らず有名な方だと思います。

竹雄は、植物に夢中になりすぎる万太郎の姿に不安を募らせ、「こんなのは遊びですき!」と怒りをあらわにします。しかし、もはや、走り出した万太郎を止められるものはいないでしょう…。

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