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モスバーガーのグリーンバーガーは環境に良いの?ヴィーガンなの?美味しいの?地球って終わっちゃうの?

いやー、曖昧でゆるいかんじのブログを書きたいと思ったのに、結構ガチガチなブログになってしまいがち、、、今回もおそらくガチガチなかんじになりそうな予感汗々

知る人ぞ知る、僕は今年ヴィーガンになりました。
本来ヴィーガンは動物搾取を無くそうという理念の元始まったものですが、
僕はcowspiracyというドキュメンタリー映画をNetflixで観て、畜産業が飛行機、船、車など全ての温室効果ガスよりも温暖化を起こしているという事実を知り、きっぱり動物性のものを摂取するのをやめました。
まぁ、環境を元に言えば肉だけやめればよいのだけど、魚は今やマイクロプラスチックまみれてるかんじで健康にも良くなさそうだし、乱獲や混獲は食物連鎖の持続可能性に全くもって良くないし、牛乳は元々アレルギー的な面や腹痛の面から全然摂ってなかったのだけど、インスタでstill veganさんのIGTVを見て、牛を無理やり妊娠させて、母牛から子供を引き剥がしてその子が飲むはずだったものを奪ってるのを見て、これはちょっと倫理的にダメだなーと、まぁ、ここまできたら卵もやめてしまえ!と。中途半端ではなく、全ての動物性のものを搾取したくなった末に精神、肉体にどのような変化が起きるのか楽しみでもあった。
そう、何を隠そう、僕はそこまで動物に感情移入していない。もちろん全く想いがないわけじゃないし、ヴィーガンになってからヴィーガンの方が投稿する屠殺や虐待の残酷な映像、寂しい悲しい映像を見れば見るほどに、この残酷なループに自分が入ってないことに安堵し、食事をするにあたり気持ちの良さを感じている。
環境由来にせよ、動物由来にせよ、健康由来にせよ、ヴィーガン初心者の課題として共通しているのは、


「食事をどうするか?」だ。


住んでいる場所、働き方、料理ができる技術と余裕、等々により、ヴィーガンの障壁は変わる。
その中で東京に住む人間として、どう継続しているのか、何を食べているのか?どこで食べているのか?ということをインスタで発信をしているのは意味のあることだと思っている。
そんな中、最近誰もが手の伸ばしやすい商品が現れた。

【モスバーガーのグリーンバーガー】だ

この商品はヴィーガンバーガーとは謳っていない。

ホームページを見ると、

主要原材料に動物性食材を使用せず、さらに五葷(ごくん)を抜いた、野菜と穀物を主原料にした環境に優しいハンバーガーです。ほうれん草ピューレーを練りこんだやさしい甘みのベジタブルバンズに、大豆由来の原料を使用したパティと野菜の旨味とコクが感じられるトマトのソースをあわせました。
※五葷(ごくん)とは…仏教における臭気の強い5種の野菜(ねぎ、らっきょう、ニラ、にんにく、たまねぎ)のこと
※低アレルゲンメニューではありません。
※本品製造工場では動物性食材を含む製品を生産しています。
※店舗では動物性食材と調理機器を共有しています。
※コンタミネーションの詳細は公式サイト等のアレルギー情報をご確認ください。
※一部副原料に野菜・穀物以外の原料を使用しています。

もう一度言うと、このバーガーは、
〈ヴィーガンバーガーとは謳っていない〉

それは、
⚫︎同じ工場で動物性のものを扱っているから
⚫︎店舗で肉を焼いている鉄板で、ソイミートを焼いているから
⚫︎パーム油を使っているから
などだろう

しかし、動物性のものはこのバーガー自体は〈不使用〉なのだ。

ヴィーガンの障壁である、日常の食事、
特に、「家の外に出ている忙しい日常の中で生きるとっさの食事」にはもってこいだ。

が。
が。
が、しかし、

Twitterを眺めているとグリーンバーガーに拒否をしているヴィーガンがまぁまぁいる。
なかなかの拒否感を示している人もいる。
店舗にクレームを言いに行く人もいる。
「店員さんがこんなの売ってるのに環境問題も知らないで」みたいに言ってる人もいる。
(逆に、私たちヴィーガンが買わないでどうする!?と言う人もいるし、ここで植物性の商品の売り上げを伸ばさないと今後増えない、と言う人もいる)

まず、一旦、
改めて、

グリーンバーガーをモスバーガーはヴィーガンバーガーとは謳ってない。


だからモスバーガーに当たるのはおかしいし、ましてや店頭のスタッフに当たるなんてもってのほかだ。
対応した店員さんがヴィーガンでなければ、おそらく友達に「ヴィーガンて本当気持ち悪い。本当コワイ」とか言っていることだろう。しょうがないと思う。そしてこの店員さんは「絶対ヴィーガンなんかにならない」と心に誓うだろう。

この手のヴィーガンはエシカルヴィーガン(動物由来)だ。
気持ちはわかる。長年やってきていたならなおさら、今よりもっと共感の少ない厳しい中でやり遂げてきたのだから先輩風も吹かせたいし、過激な糾弾の中くぐり抜けてきたので、守りを固めるにあたり過激にならざるを得なかったのかもしれない。だから〈過激派ヴィーガン〉と揶揄されてしまっている人たちを否定はしない。むしろ純粋過ぎるが故なのだ。環境や健康は後天的なもので、動物愛護からヴィーガニズムは始まっているし、出汁なども摂取しない、というスタンスも正解だ。それこそがヴィーガンだ。あなたはエライ。

が。
が。
が、しかし、

そんな高尚な人はこれからも到底増えていかないと思う。ハードルが高すぎる。
となると、ヴィーガンが望むヴィーガニズムな世界(動物搾取のない世界)は叶わないことになる。「自分だけが搾取してなければいい」なら、いいと思うが、人類が動物性の食品を摂取するのを卒業し、動物たちが搾取されない時代が来ることはない。
重複するが、本来、
「人類が動物性の食品を摂取するのを卒業し、動物たちが搾取されない時代をつくる」ことが目的ではないのだろうか?
自分が罪の意識を感じるから自分だけが摂取しなければそれで満足なのだろうか?そんなわけない。

例えば、シャンプーでさえ、2〜3回分くらいのサシェ(テスター用の小さな袋)から購入して、試してみて良かったらそのシャンプーを買うというような人も多い。
それと同じで、動物可哀想、、、畜産によって環境ヤバいみたい、、、なんかガンの確率上がるみたい、、、ヴィ、ヴィ、ヴィーガンに、、、私もチャレンジしてみようかな、、、今日はモスバーガーの動物性のものを使ってないやつ食べてみよう、、、、
と、ヴィーガンにソフトに興味を持ってくれた人に、

「はーーい、それはヴィーガンとは言いませーん。肉焼いてる鉄板で焼いてるしね、それにパーム油って知ってる?インドネシア、マレーシアでパーム油のプランテーション作るために森燃やされてオラウータンとか色々な動物が住処盗られたりしてるの。だから私たちヴィーガンはパーム油を拒否するのが当たり前なの。だから、あなたが週一回そのモスバーガーのグリーンバーガーを食べたところでヴィーガンという言葉に触れないでもらえる?」

「わ、わ、わ、わたし、、、ヴィーガン、無理そうです、、、」

そうですね、僕も無理に思えてきました笑

ユナイテッドピープルのグリーンライ見たばかりなので、あのインドネシアのひどく焼かれた森を思い浮かべるとパーム油を拒否するのはわかりますし、僕も拒否します。

が、ヴィーガンに興味を持ち始めた人をヴィーガンが失望させてどうする?

これ本当にある現状です。

「言葉の定義が〜」とかわかります、それも正しいです。
「定義が曖昧になって飲食店の人も「出汁くらいいいでしょー」ってなってしまうのがコワイ」ってそれは妄想入ってますし、それは飲食店としてはヴィーガン関係なくダメですね笑 アレルギーの話で言えば場合により死にます。ヴィーガン関係ないです。

それによく考えてみてください。

パーム油は動物性食材ではありません。

パーム油を拒否するのは「不買運動」です。

それは石炭火力発電に融資している銀行を使わない(ダイベストメント)という考えと一緒です。

ならば、「畜産関連」「あらゆるパーム油を使ってる会社」に融資している銀行にはお金を預けない、というのもパーム油を拒否するのと構造は同じです。

またプラスチック、マイクロプラスチックが環境や海の動物に悪影響なので、ゼロウェイストを貫き、ナイロンやポリの服は拒否すべきだ。
ナイロンの服を来た定員のいるヴィーガンレストランは拒否したほうがいいのかもしれない。

キリがなーーーーーい。

いやいやいやいや、と、
ヴィーガンの定義は「可能な限り」搾取しない、だから、と言いますか?
このグリーンバーガーは「可能な限り」の範囲ではないのか?

僕は結果を出したい。
地球が壊れたら動物愛護も何もない、全滅だ。
地球のサステナビリティを作るために「温室効果ガス」を減らす。
温室効果ガスは、


⚫︎化石燃料から再生可能エネルギーへのシフト
⚫︎肉食の削減

が有効だ。
化石燃料については石油、石炭からの脱却、電力も車や飛行機もだ。

また工業畜産場を減らし、木を植える。ネガティヴを減らすサステナビリティだけでなく、人の手でプラスを作る「リジェネレーション」(再生)への取り組みも併せてやっていかねばならない。

「対応を早急に、変化は緩やかに」が大切と最近学んだ。
たしかに、急速な変化はまた新たな問題を生むだろう。

IPCCの提唱する「産業革命より世界平均気温1.5度上昇までに抑えよ」の期限はそんなに長くない。
今は1.1度上昇しているが、1.5度と言わず、1.2度、1.3度、1.4度のそれぞれのフェーズで予想もつかないことが起きる可能性がある。

気候変動は今や、気候危機と言われる。
気候危機によってもたらされる色々なことは本当予想がつかない。
アフリカでバッタの大量発生による、作物崩壊で飢餓が増幅。それも気候危機によるものだ。

地球の「エコシステム」「循環」はバタフライエフェクト(蝶の羽が台風を作る)(風がふけば桶屋が儲かる)そんなカオス理論のように、複雑性の学問の範疇だ。
「人間は自然を完全には理解できない」とアインシュタインが言ったように僕らには到底想像のつかないことがこれから起きてしまうかもしれない。

だから、今、人類は一丸となり気候危機対応を全力でスタートしなければならない。
(変化はゆるやかに)

だから、牛肉バーガーよりグリーンバーガーの消費が増えた方がいいに決まってるのだ。(回し者ではない)

ヴィーガンが1人でも増えたほうがいいし、お家や会社の電力を再生可能エネルギー供給の多い電力会社に切り替えたほうがいいし、公共機関で移動したほうがいいし、せめて電気自動車に乗り換えたほうがいい。

僕たちは「地球」という同じボードに乗っている。
今は争ってる場合ではないのだ。
もう2020年だ。現代人ぽく争いなくオシャレにエモくいこうぜってかんじなんですよねぇ(急に最後だけこのブログのコンセプト意識してぼんやりさせてみた笑)

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