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【推しについてPart1】見失った太陽(推し)を探す旅が人生なのかもしれない



推しとは?

好きなバレーボールチームに推しが3人いる。そんなの推しじゃない!と強く否定された経験がある。それでも、わたしにはそれぐらい強い光が必要だった。

そもそも推しとは、たくさんの人たちで構成されるグループの中で、特別なひとを指す。めちゃくちゃ好きなひと。大好きなひと。知らないひとに推しはいいぞ~!とプレゼンをしたくなる、そんなひと。

推しを想えば、体温が上がり、元気がわいてくる。ぽかぽかする。

まるで太陽のような存在である。

退屈な毎日を変える存在、それが推し

週のはじまりの月曜日、仕事がえりの電車の中は重だるい雰囲気だった。つり革を持ったまま、あくびをする人が多くいた。

そんな中、元気な声で楽しそうに話す若い女性ふたり。なんの話をしているのかと思えば、推しの話に夢中だった。お互いに違う男性アイドルグループを推しているが、話が弾んでいる。どうやらそれぞれの推しグループからライブの告知があったらしい。

「3回行くねん」
「いやいや、1回でええやん」
「福岡やから」
「わたしの推し、東京のここでライブするんやけど、どこの席がいいと思う?やっぱアリーナ?」
「そこはスタンドおすすめ」

ここは大阪。彼女たちは高倍率のチケット争奪戦に勝ち抜き、福岡や東京へ旅立つのだろう。先立つものは、交通費、宿泊費、チケット代、飲食代など。

それに加え、推しに会うためなら、

とっておきの服も着たい。
メイクだって完璧にしたいし、
髪もネイルもサロンに行って艶々に。
まつエクもいつもより増やしちゃお!

気分はあがるばかりである。

普段の毎日を考えれば、そうそう気合いの入ったフルメイクをしない。少しえり元のよれた服も着るし、ネイルサロンの予定は今週!やっぱり来週!と延びやすい。まつエクのメンテナンスもギリギリまでしない。

やはり、推しは特別な存在なのだ。


たとえ推しがいなくても、今日はやってくる

誰にでも均等に1日がやってくる。どれだけ疲れていても。もうちょっと寝たいので次の日よ、遅れてきてくれ!と祈っても、いつものように朝日は昇る。

社会人2年目あたりでふと気づいた。

会社で働いていると、毎日ほぼ同じひとしか会わない。上司も同僚もひんぱんに変わらない。時々、宅急便のお兄さんが増えるだけ。会話の内容や起こるできごとに違いはあるが、会社と家の往復には代わりなかった。

毎日おなじ日々はつまらなく感じる。新しいものごとに挑戦しようと思うがめんどくさく、残業続きでそんな体力も残っていない。結局、ダラダラと過ごしてしまう。

自宅でダラダラしたところで、体力が回復しない。翌朝には、重だるい体のまま会社に向かい、仕事にとりかかる。

パソコンの時計を見ると、始業開始からまだ15分しかたっていない。昨日の続きをカタカタと進めて、ちらりと時計を見る。

まだ5分しかたっていない。ウソだろ。もっと集中しなければ。

もうそろそろ30分ぐらいたっただろう。まだ10分かよ!

仕事への意欲が低下する。
そんな経験は誰だってあるだろう。

手軽に人生を変えたいならスキルより推し(Part2)

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