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難病だとわかるまでの検査たち、恐怖


吉野についての記事はこちらから。



「注射が本当に苦手なんです〜!」


病院で何回言ったかわからないセリフ。


これが入院中となれば流石に看護師さん達も嫌気が刺すでしょう、いや毎回やってるじゃんって。


中学生の時に難病であるクローン病を発症して半年間入院することになるまで、病院は私にとって戦場でした。


とにかく痛いことが怖い、病院痛いことしかしない、とくに注射が怖い、


そんな感じで何年かに一回ある注射にとんでもないほど怯えていました。


ですがある日、注射なんて比にならないような出来事が起こります。


「病気の疑いがあるので一通り検査しましょう!」


にこにこな可愛らしい看護師さんの顔が今だけは悪魔に見えました。


一通り検査?
なんか嫌な予感がする…そんな予感は見事的中します。


注射で怯えている私に降りかかってきた検査は以下の通り。


採血、MRI、CT、カプセル内視鏡、バリウム検査、胃カメラ、大腸カメラ…


もうね、これだけこなしてきたら今の私は採血ぐらいではピクリともしませんよ。わたしくし病人のプロになりました。


そんじょそこらの検査では騒ぎませんよ、舐めないでください。


ですが当時はそうもいかず、私の戦場経験は採血しかないわけです。


そんな状態で看護師さんに言われた言葉がこちら。


「今からこの7cmあるカプセルを飲んでもらうから〜。」


え?


7cmあるカプセル?


わたくし錠剤すら飲めないほどの人間ですけれども、そんな人間に7cmのカプセルを飲めと?



看護師さんと押し問答をして、結局2時間かけて7cmのカプセルを飲みました。


カプセル内視鏡と言われる検査。
カプセル型のカメラを飲んで、食道や腸に閉塞がないか、その他異変がないか確かめるものだそうで。


私が看護師さんと押し問答しながらやっとこさカプセルを飲んだ2分後に、私の隣にいた歳下の女の子が1秒で同じカプセルを飲んだ時は流石に情けなくなったな…


無害なカプセルに喚く年上の女子を見てその子はどんな気持ちだっただろう…こんな人間にはならないようにしようと思ったかな。


でもしょうがないのよ、飲めないのよ。


そんなわたくしですが、最近はカプセル内視鏡があっても余裕です。1秒…とまでは言いませんが10秒ぐらいで飲めます。


なぜなら薬を飲むのを助けてくれるゼリーの存在を知ったからです。


おくすりがのめるようになるやつ、すごいね、ほんとにらくらくだよ、7cmのカプセルもらくらくですよ。


おかげでカプセル内視鏡検査をするときは何も食べないで来てねと言われるのに、検査の時にゼリーを服用する女性になりました。


どうか笑っていただきたい。
そしてみなさん自分に自信を持っていただきたい。


こんなにも自分の嫌なことを拒否してきた人間がいるかしら、います、ここに。


次回は胃カメラと大腸カメラの話をしたいのですが、そこでもとにかく暴れまくりです。その話もまた追々…

こんな私を見て、こんな人もいるんだと少しでも安心していただけたら嬉しいです☺︎


『学校嫌い、勉強嫌い、子ども嫌いだった難病患者の私が学習塾の先生になった』#5



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