【小説】 演劇ドッキリ大作戦
「お邪魔しまーす」
「やっほー!」
「ミキの家、久々だなぁ!」
社会人演劇サークルの公演打ち上げ。僕はカズミ、サトルと一緒にミキの家に遊びに来た。
「……ミキ……?」
キッチンの脇に、赤い色にまみれて倒れているミキの姿があった。近くに包丁が転がっている。ミキの腹部辺りもベッタリと赤く汚れていた。包丁の先端にも付着しており、フローリングの床にもポタポタと散っていた。ミキはうつ伏せに倒れている。顔は横を向いているが、セミロングの髪が顔にかかって表情は見えない。さながら、