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あんた名義で別れろや

「恋をするならこの次は あんた名義の恋をしな」

モーニング娘。『シャボン玉』の歌詞です。この歌詞が好きすぎて、失恋しててもしてなくても聴いちゃいます。

相手があんた名義の恋をしてたかどうかって、喧嘩したり別れたりしたときに一番わかる気がする。

「優しくする自信がなくなったから別れてほしい」「これ以上傷つけるのは嫌だから別れよう」

こういう振り方する人なんなんでしょうね。ひと昔前の月9にでも影響されたんでしょうか。
知らないし、いらないし、そうじゃない。優しくされたくて付き合ってない。傷つけられるならあんたがいいから付き合ってんじゃん。優しくする「自信」じゃなくて「理由」がないってはっきり言いなさいよ。冷めたって言えばそれで済むのに、こっちの気持ちの問題にして逃げないでほしい。冷めてなくて本心で思ってるなら、別れるって安易な選択する前にもっとやることあるでしょ。
こういうやつに限って「原因は俺にある、きみは悪くない」とか言うんですよね。うぜえ~~~。うるせ~~~。悪くないのに理不尽に傷つけてるって余計罪深いじゃん。それを「ごめん」で終わらせられると思ってるわけ。雑だよ。傷つくとか傷つかないとか、好きとか冷めたとか、先回りして保険かけてまじでダサい。もっと自分の気持ちに責任持てよ。最後の情けか知らんけど、誰も納得させられてないのわかってる?

短い人生、少ない恋愛経験だけど、別れ際にこういうこと言う人がまあまあいた。今思うとすごくキモい。キモいけど、振る側の気持ちも今はちょっとわかる。
楽なんですよね。冷めたって言った後の相手の反応考えると気が重いし、なんで冷めたかこんこんと説明できるほど相手に対してモチベーションないし。貸しも借りもたっぷりあるから「最後だし傷つけていいや!」ともなれないし。ただでさえ人を傷つけるって消耗するのに、それが「絶対幸せにする!」って一度でも思っちゃった相手だったらなおさら。だけど、あっちから愛想つかされて振られるのはプライドが傷つく。だから、「傷つけたくない」って優しさで身を引いたって設定がいちばん都合がいい。切ないラブストーリーのヒーロー気分もついてきて超お得。
こんなにコスパがいいなら、相手にキモがられるのもなんてことないんだろう。

とはいえ、わたしはこんなキモい別れ方をもうしたくない。振られない限りは別れない、なんて受け身の恋愛をするつもりもない。だからこれ以上の別れ方を考えなくちゃいけないわけだけど、21の小娘には難しい。「あんた名義の恋をしな!」とも「あんた名義で別れろや」とも恋人には求めるだろうけど、わたしができるかどうかはまだ不安。

ここまで次も別れる前提で来ちゃったけど、もちろん別れないのが一番いいです。でも、終わっちゃうもんは仕方ないので考えとくに越したことはないな。全ての恋はシャボン玉だからね。

いい終わり方はまた恋人ができたら考えます。

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