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東京レインボープライド2020 2日目

※ 上の写真は、昨年の青森レインボーパレードの様子だそうです。

東京レインボープライドの2日目が行われた。



2日目は、12:00~16:00に行われ、同時にハッシュタグを用いたウェブ上でのレインボーパレードも行われた。

LGBTを支援する自治体と企業のお話、豪華ゲストを交えてのトーク、最後にはMISIAさんとの歌のコラボ等、充実した内容であった。

■ゲスト 4月26日(日)
 菅大介(チェリオコーポレーション)、長谷部健(渋谷区長)、MISIA、水原希子、りゅうちぇる ※五十音順

まず印象に残ったのが、LGBTを支援する自治体、企業のお話だ。LGBT支援を表明する自治体や企業はとても増えてきたと思う。でも、まだまだ少数派だろう。今回は、渋谷区やチェリオコーポレーションが、どのようにしてLGBTという概念を理解していったか、丁寧に説明していただいた。

まずは、存在を知るところから。メディアの情報でステレオタイプなイメージがあるだろうし、何となくめんどうくさそうなイメージもあるだろう。セクシャルな話題は、なるべく避けて通りたい所かもしれない。それでも、知る機会を通して、当事者の存在が可視化されないと、動き出すことはできない。そこから、オフィシャルな所までくるのは、簡単な道のりではなかっただろう。いつの世も、先導者が切り拓いてきたから、今がある。

りゅうちぇるさんと水原希子さんのお話も、楽しく聞くことができた。二人に共通するのは、LGBTに対しての素直さと、芯の強さだ。どうしても知識が先行して、気をまわしすぎてしまったり、わかったつもりになってしまうことはある。まずは、ニュートラルな所から始めて、直接多様性に触れていくことが大切なのだと思う。

MISIAさんの言葉は、力強かった。声自体に力があって、一言ひとことが心にささった。紅白歌合戦の話にもなり、あの感動を思い出した。レインボーフラッグが持つ多くの意味をふりかえることができ、レインボープライドの最後を飾る素晴らしいお話だった。

プライドハウス東京代表の松中権さんからのお話もあった。オリンピック・パラリンピックを一つの契機として、多様性を応援する場が育っていってほしいと思う。

プライドハウスの先にあるのは、常設のLGBTセンターだという。これはとても大きな一歩になると思う。このチャンスを活かして、多くの活動をつなげる場として、多様性のシンボルとしてぜひ開設してほしい。

一方で、ウェブ上のパレードも盛況であったようだ。今回のパレードで興味深かったのが、それぞれの参加者のバックグラウンドをのぞけたことだ。通常のパレードでは、歩いている人がどのような思いで参加しているかや、どのような立場なのかはわからない。それがパレードの良さでもある。それが今回は、パレードへの意気込みや、思い、訴えたいことがツイートという形で表れていた。その一つひとつを見ながら、思いを馳せることができた。それはとても貴重なことであったし、楽しむことができた。

総じて、オンライン上の東京レインボープライド、レインボーパレードは素晴らしかったと思う。ぜひ、来年も同じような取り組みをしてもいいのではないかと思った。リアルな場で行うイベントはもちろん、オンライン上でできることにも、また別な価値があると感じた。来年には、オンラインシステムの技術も成長しているだろうから、より楽しめる幅が広がるのではないだろうか。

まだまだプライドウィークは続くので、引き続き楽しんでいきたい。


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