【連載】「こころの処方箋」を読む~8 心のなかの自然破壊を防ごう
「心のなかの自然破壊」とは、実に言い得て妙である。
教育とは、開発に近い。自然のままにある心の状態を、開発によって住みよくしていく。
社会というものの中で生きる上で、心はそのままではいられない。「家族」とか、「学校」とか、「友人」とか、いろいろな社会に対して適応するために、心も開発されていかなければならない。というより、開発されていってしまう。
人は社会的な生き物だから、何らかの他者と交流し、心は開発される。その開発の在り方を、なるべく適切に行おうというのが、教育の姿勢