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精霊の守り人【読書のきろく】

去年読んだ『鹿の王』ですっかり魅了された上橋菜穂子さんの作品。

「守り人」シリーズも気になっていて、たくさんあるけどどれから読んだらいいんだろう・・・と思って調べました。
主人公たちの旅の始まりにあたるのは、『精霊の守り人』。

女用心棒と、皇室の第二皇子の、水を司る精霊をめぐる旅。冒険もの好きを満足させる登場人物、世界観、展開、スピード感があって、読み始めたらあっという間の楽しい時間を過ごさせてもらいました。

天候と人の生活、祭りに込められた意味、歴史を語る強者と弱者、目に見える世界と見えない世界の存在。どの立場に立つかによって、対立する人たちもいる。何を信じて、どう交わっていくのか、絶妙に描かれています。まだ読んでない人のために、多くを語らないようにしておきます(笑)
架空の物語の話だけど、「大切なものを見失っていないか?」と語りかけてくれているような気もしました。各地域に残されている言い伝えを、大切にしてほしいと感じます。

上橋さんは、あとがきの中で「子どもが読んでも、大人が読んでも面白い物語を書きたい」と語られています。
少年時代の僕も、きっと夢中になっていたでしょう。そして、今読んでも、たっぷり引き込まれました。

次の作品も、どんな展開になるのか楽しみです。

読書のきろく 2020年53冊目
「精霊の守り人」
#上橋菜穂子
#新潮文庫


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