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地域でも家庭でも、ドカンとデカいことよりも小さな積み重ねを【みんなの防災ガイド】

僕が住む福岡市内では、小学校区ごとに「安全安心マップ」が作成されています。地域の関係者が集まって、細い道や暗い道、スピード出しすぎな道路、崖や草地、災害時の避難場所などの情報を出し合い、地図上にを落とし込んだものです。各家庭に配られるので、それを見て登下校時や遊びに出かける際に気を付けることを共有し、安全に安心して暮らすために活用してほしいという願いが込められています。

この「安全安心マップ」は5年ごとに最新情報に更新されていて、間もなく終わろうとしている今年度はうちの校区の更新の時期でした。ものすごくたまたまだけど、5年前は小学校のPTA会長として、今年度は校区の防災・防犯部長として、更新作業に関わらせてもらいました。
本来であれば、関係者が情報を持ち寄って集合し、みんなで地図を囲んで意見交換をしながら作り上げるものだけど、今回は密を避けるため印刷された紙を配っての情報収集。それでも、地域の皆さんが近所の状況をよく把握されているのが分かります。
さすがに「ひとりで全体を隅々まで」ではありません。それぞれが各地の情報を出し合うことで、パズルのピースがはまるように地図が埋まっていく感じです。それが気持ちいい。
もう間もなく印刷物が届く予定なので、各家庭で受け取ったらぜひ家族みんなで眺めてほしいと思っています。

※写真は、5年前のマップ更新会議の様子。白地図に付箋がいっぱい貼られているのが分かりますか?

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「防災」の言葉だけ聞くと、とても大きくて気合を入れて取り組むことのような印象もよぎるかもしれませんが、大切なのはきっと小さな積み重ね。
校区全体のことも一人ひとりの「地域の人」が集うことで成り立つものだし、家庭でも日々の中でできることをちょっとずつ意識することが大事。それが、何かあった時に対応できるチカラになるんです。

せっかくなので、校区の防災に関わるようになって教わった、毎日できる小さな防災をご紹介します。

お風呂の残り湯を、残しておく。

ただ、これだけ。

理由は、もしも災害が起きて電気や水道が止まっても、トイレの水を流せるようにするためです。

これを教わるまでは、家族みんながお風呂を済ませたら、その日のうちに栓を抜いて浴槽を空っぽにしていました。その時に簡単に掃除をしておけば水垢も落ちやすいし、水分がなくなってカビの繫殖を抑えられるから。

綺麗を保つという観点だと、残り湯を残さない方がよい。

万が一のことを考えると、残り湯は残しておいた方がよい。

どちらも正解だけど、家族が生き延びていくことに重きを置いた結果、我が家では残す方を選択しています。
今のところ、この残り湯は、ベランダの掃除に使われるくらいの活躍しかしていません。でも、防災ってそんなもの。何か起きてしまった時に、「備えておいてよかった」と言えるようにしておくものだけど、そんなことを言う場面すらないのが一番。

だけど、絶対に何も起きないとは、誰にも言えません。

だから、そんなに頑張らなくてもできることを、日々の中で少しずつ積み重ねておきたい。そう思います。

毎週テーマを決めて共同運営を続ける日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、【 みんなの防災ガイド 】でした。

今日もお風呂の残り湯をそのままにしながら、無事に朝を迎えられることを願っているのは、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)です。

今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。

メンバーの投稿も読みながら、身近な防災についてぜひ考えてみてくださいね。

それではまた、お会いしましょう。

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