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想いを叶えるために、できること

誰かの想いを叶える
一人ひとりの声に、耳を傾ける

地域の方から教わる話に、学ぶことがたくさんある。

90歳を超えてひとり暮らしをしている女性が、こんなことを語ったそうだ。娘さんは、離れたところで生活している。

「私は、まだ身体が動く。自分で買い物にも行けるし、新聞も読める。だから、デイサービスやらいらん。
でもね、もうこの歳だからある日突然亡くなるかもしれん。
自分の最期として私は構わんけど、死後何日も経ってから気づかれるようなことになったら、娘が周りからなんて言われるか分からん。それだけは避けたい。
どうしたらいいだろうか?」

頑固なワガママだと取るか、住み慣れた街でおだやかに暮らしたいという願いと取るか。自分が、家族が、その立場になったら、何を考えるだろうか。

最初は、お宅に訪問しても、門前払いだったそうだ。外で会ったときにあいさつを重ね、天気の話から体調を気遣うような世間話もできるようになり、だんだんと心を開いてくれた。そして、ぽつりぽつり、と語ってくれた。
この話を受けて、娘さんも交えて相談をし、万が一のときの連絡ルートを確保したとのこと。普段は、近所で声をかけ合って、無事であることを確かめ合うことになったそうだ。

時間は、かかる。地味に、長く、関係の糸を紡いでいく。

今すぐにできることは、少ないかもしれない。
でも、すぐ近くで、誰かが誰かを気にしている暮らしが、意外といいねと思えたら、見える景色は変わる気がする。

※illust by:楽坊さん / イラストAC

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