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私はモスラになりたい-モスラが教えてくれた大切なこと-

※ネタバレがあります。
※写真は部屋に飾ってあるポスターを撮影。

私がモスラに出会ったのは小学生の頃に家族と映画館で観に行ったときだった。
当時は子供だったこともあって「可愛いなぁ」とか「カッコいいなぁ」と思うくらいで、作品のメッセージを知ろうともしなかった。

私がモスラの本当の素晴らしさを知ったのは、ここ数年前の話で、ふと「モスラ」が頭の中に入ってきて改めて鑑賞したときのこと。
当時はコロナ禍の真っ只中で、コロナウイルスのあまりの恐ろしさや経験したことのない事態に、必要以上に恐れてしまい、自分の行動を制限したり、やりたいと思っていることも我慢したというより怖くてできないでいた。

そんな時期に「モスラ」を改めて観てみて、特に心を打たれたのが、平成モスラ3部作の中の「モスラ3キングギドラ来襲」であった。

物語は1億3000万年前に地球に来て恐竜を何万頭も倒したキングギドラが、また、時を越えて平成の時代に来襲し地球を襲いに来るという話からスタートする。
キングギドラが次にターゲットとしたのは、子供だった。
キングギドラは次から次へと日本中の子供を球体の中に閉じ込めていく。
モスラはキングギドラの来襲により、立ち上がるが歯が立たず、向かって行っても向かって行ってもやられるばかりで、1度倒れ込んでしまう。
倒れ込んでしまったモスラはキングギドラを倒す方法が1つだけあるとエリアスのモルに伝える。
それは、1億3000万年前の過去に戻り、まだ若い幼体のキングギドラと戦い倒すというものだった。
しかし、1億3000万年前に戻ればモスラは二度と現代へは帰れない。
エリアスのモルは猛反対をするがモスラは、
「どんなに辛く苦しくてもしなければならないということというのはある。」
と言い、決意の強さを見せた。
そして、モスラは過去へ向かう。
この時のモスラは全くの迷いや恐れがなく、凛としていて、自分自身のことよりも地球と人間を守るためなら命を差し出すことは厭わないという潔さに、「これが本当の強さか。愛か。」と思い知らされ胸が熱くなったシーンであった。
私はここで大きな気づきを得た。
それは、愛というものは誰かのため、何かのためなら命を失うことなど恐れない強い者だけが得ることができるもの。
私達人間は、今その過程に存在し、強くなるために生まれ愛を知るために生きてるのだと悟った。
モスラは過去へ戻ったが、もう一人のエリアスのロラがキングギドラから心を奪われてしまったがために、もう半分の力をモスラに届けられなかったことが痛手となり、モスラは過去で力尽きてしまう。
しかし、タイムカプセルによりモスラは現代へ「鎧モスラ」としてパワーアップして戻って来る。
現代へパワーアップして戻って来たモスラは、一発でキングギドラを倒し、地球も人間もモスラに助けられ物語は終わった。
モスラがパワーアップして現代へ戻り残ることができたのは、恐れずに地球と人間を守るために愛を貫いて立ち向かったからだと感じた。

今思うと、コロナ禍はキングギドラに閉じ込められた球体の中によく似ていたように思う。
キングギドラは1億3000年前にも地球を襲い、また来襲してきた。
ウィルスもコロナウイルスが初めてではなく、約100年前にも今ではインフルエンザと呼ばれているウィルス、「スペイン風邪」が大流行し地球を襲った。
そう、ウィルスもキングギドラのように何度も地球を襲っては地球を揺るがしてきた。
その度に、世界はウイルスに威嚇され怯えてきたが立ち向わなければ、前には進めない。強くなれない。
悲惨な出来事はウイルスだけではない。
ウイルスは一部の出来事で人間は地球に生まれ落ちてきた瞬間から地球という名の球体の中で苦しみ、悲しみ、もがきながら学びを得てきた。
そう、いつかモスラのように「鎧モスラ」となって魂がパワーアップすることを願いながら。
人間の最終的に辿り着く姿はモスラのような存在になることだと強く感じ信じています。

#映画にまつわる思い出

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