【詩】よこしま・7 of Swords

７という数における
探求や没頭というニュアンスは
ソードの鋭さや知恵とぶつかって
よこしまな謀略を働く人の
イメージになった

風のエレメントは
情報・言葉・思考に関係している
主人公は機転を利かせて
何か企みを実行しているようだ
7つの剣のうち
5本を抜き取った
男は抜き足差し足で
盗みを働いているところなのだ

顔は進行方向に対して
後ろに向けられており
心と体がチグハグであると
察することができる
彼はねじれている
本音と建前は
別のところにあるのだ

顔には不敵な笑みを
浮かべているように見える
遠方に見えているテントは
敵の陣営だろうか
もしかすると
自分達の陣営かもしれない
裏切り行為を犯すようにも見える

ソードの7は魔が差して
悪知恵を働かせるような状況が
垣間見えている
背景や男の服には
黄色が使われていることから
そこに後悔や逡巡はないようだ

あたかも大アルカナの愚者が
危険があるにもかかわらず
楽しげな空想で頭がいっぱいのように
このカードの人物も
よこしまな状況の中で
悪びれている様子は微塵もない
むしろちょっと楽しそうなくらいだ

このカードが出る時
まわりを出し抜いたり
要領良く立ち回ったりすることで
何かを成し遂げられるかもしれない
ただしそれは正攻法ではない
今はしてやったりと
浮かれているかもしれないが
自分で蒔いた種は
いつか自分で刈り取る時が来るのだから