【HSP】慈しみの瞑想
前回は1日の終わりに
「いいことを3つ」見つけてみよう
というお話をしました。
些細なことに幸せを見つけられるようになると
私たちの心は安定していきます。
こうした小さなことで少しずつ、
オートマティックな思考のくせを
修正していくことができます。
HSPさんは過度な緊張や不安を
感じやすい人が多いと思います。
抑うつや無気力などに陥ることも
あるかもしれません。
私たちは感情や行動に影響を及ぼす
極端なとらえ方(歪んだ認知)を
持っていることがあります。
たとえば「100点でなければだめだ
60点とれていても0点と同じだ」
という思い込みによって、
自分で自分を追い詰めるような場合です。
「6割もできている」と考えても
「今回は半分以上できたから、
次はもっとよくできるだろう」
と考えてもいいのです。
より現実的で幅広いとらえ方があり、
自分で気がついて選択できるようになれば、
必要以上に落ち込んだり、
不安になったりすることがなくなっていきます。
不快な感情が軽くなってゆくことで、
ご本人が本来持っている力を
発揮できるようになっていくのです。
感謝や慈悲を向けることも
私たちのものの見方を変化させるのに役立ちます。
辛いことがあると、
私たちは孤独を感じてしまいがちです。
しかし
自分を孤独に追い込むのではなくて、
共通の部分を見出していくことによる
気づきというものがあるはずです。
幸せを願う気持ちも
苦しみから解放されたい気持ちも
健康でありたいという気持ちも、
本来は生命に共通のものです。
この感覚を育むのによい瞑想が
「慈しみの瞑想」です。
(慈悲の瞑想、とも)
この瞑想を実践すると、
穏やかさや優しさ、
心の平和を実感することができるでしょう。
スリランカの仏教指導者で瞑想指導者の
アルボムッレ・スマナサーラ氏による
「慈しみの瞑想」の文言をご紹介します。
慈しみの瞑想の効果として、
「不安やうつなどの感情が減り
幸せや楽しさなどの感情が増す」
ということがわかっています。
このような言葉を繰り返すことに
抵抗を感じる方もいらっしゃいます。
どうしても心が伴わず、
言いにくいと感じてしまうのですね。
その場合は、まず自分に向けた部分だけを
実践してもかまいません。
自分⇒自分と身のまわりの人
と広げることができるようになったら、
次は生きとし生けるものへ。
ゆっくりと段階的に
広げていけばいいと思います。
焦らなくて大丈夫です。
無理のないペースで行ってみましょう。
実践しているうちに、
少しずつ心が広がってゆき
幸福感や安らぎを感じてゆくはずです。
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