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ファカルティ・デベロップメント(FD)とは何か?についてのメモ

例えば、「我が国の高等教育の将来像」答申では、ファカルティ・デベロップメント(以下、FD)について、以下のように説明されている。

教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組の総称。その意味するところは極めて広範にわたるが、具体的な例としては、教員相互の授業参観の実施、授業方法についての研究会の開催、新任教員のための研修会の開催などを挙げることができる

中央教育審議会「我が国の高等教育の将来像」答申 (2005) 用語解説

また、『大学のFD Q&A』では以下のように説明されている。

授業・教授法、カリキュラム、制度・規則・組織の改善・改革、教員の専門能力開発のための組織的な取り組み

佐藤浩章ほか 編著『大学のFD Q&A(高等教育シリーズ 171)』 玉川大学出版部 (2016)

FDの内容は、各大学の状況や個性に依存するため、標準化・均質化できない面がある。ただし、その概観をつかむための分類や基準に関する知見は積み上げられている。

『大学・短大でFDに携わる人のためのFDマップと利用ガイドライン』(←PDF)では、個々の教員による授業・教授法(ミクロ・レベル)、カリキュラム・プログラム(ミドル・レベル)、組織の教育環境及び教育制度(マクロ・レベル)と大分類されている。そして、それぞれのレベルの研修会で、新任教員や中堅教員が達成すべき目標も書かれている。

また、「新任教員FDのための『基準枠組』の開発・構成と開発研究の可能性」(←PDF)では、新任教員研修プログラムの基準枠組を「大学コミュニティについての理解」「授業デザイン」「教育の実践」「成績の評価、フィードバック」「教育活動の自己改善・キャリア開発、教育開発」の五つの観点で整理している。

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