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孤独感を飼い慣す

今日はわたしの個人的な話からさせてください。

わたしは7人家族の一般家庭で育ってきて、ある程度恵まれた生活を送ってきました。

それなのに孤独感をずっと抱えている子どもでした。

高校・大学と進学して気が合う優しい友達に恵まれても孤独感はなくならないまま大人になってしまいました。

孤独感は厄介です。

孤独感は寂しさを生み出し、生きる気力を徐々に削いでいきます。

「この孤独感をどうにかしないといけない!」と躍起になって色々な人間関係に手を出してみても、痛い目に合うだけでした。

それはそれでいい経験になりましたが、ここまで来たら何をしても孤独感はなくならないんじゃないかと薄々気付き始めていました。

そんなある日、星野源さんのラジオを聞いていたらこんな言葉が耳に飛び込んできたのです。

「この世には強烈に自分は一人だとを意識してしまう人が一定数いる。これは変わらない」

こんなような言葉を添えて星野源さんはリスナーさんの悩みに丁寧に答えていました。

この言葉にわたしは救われました。

本当は孤独感をなくして寂しさや心の負担を取り除きたいんじゃなくて、どうにかして孤独感をなくさないと心から幸せを感じられないんじゃないかと思っていたからです。

でも生まれつき孤独感を持つ人がいるんだとしたら、それは悪いことでなくて、「そういうもの」として受け入れていくしかありません。

孤独感をなくすのではなく、うまく付き合っていくことがベストだと思えたら未来に目を向けられたような気がしました。

そして不思議なんですが、孤独感をなくすことをやめて飼い慣らすことに決めたら一人の時間がすごく楽しくなってきたんです。

一人が寂しくてつらい感覚はものすごく小さくなりました。


この世の中には全く孤独感を感じない人もいます。だからこそ孤独感を感じる人は自分自身に問題意識を持つのかもしれません。

でも「これは生まれつき!仕方がない!孤独感と仲良くやってくしかない!」と割り切ってみると、解決しなきゃいけない問題じゃなくなります。

そしてもっと気楽に生きていけるようになると思うのです。


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