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多くのオンライン研修を実施して得られたこと

企業や自治体に対するスキル育成の研修やワークショップ、サポートをほぼ毎日のようにオンラインで実施するようになりました。

2020年2月22日を最後に、4か月間電車の改札を通過せず、ひたすら自宅の自室を改良して作った”オンライン・コクピット”から世界中を相手に、高品質のコンテンツを提供できていると感じています。

もちろん、対面と比べてオンラインでのやり難さはあるのですが、それもやり方や発想を変えることで、(全てとは言わないまでも)ギャップを埋めることは可能であることが分かりました。

つまり、対面と「同じこと」を「同じやり方で」実現しようとすると無理が生じるのですが、「同じこと」を「違うやり方で」やればできることは少なくありません。

例えば、グループワークやグループディスカッションなど対面でやっていたことを、オンラインでは個人ワークでできるように変更したり、プログラムの外で柔軟に(別な場所や時間で)実施することは可能です。


そのように色々と試行錯誤しながらも、伝える側として見えてきたオンラインのメリットはこちらです:

 ・受講者個人が質問しやすい(周りの人が見えないが故に様子や空気によるプレッシャーがなく、個人として質問を投げやすい)


 ・受講者の様子や顔が見えないために、かえって講師として自分の感情をかなり一定に保つことができる(伝え方の抑揚が一定になるわけでなく、あくまで個人としての感情の起伏のこと)。


相手の様子が分からないことのデメリットとして、「相手の理解度や空気を感じ取って、進行の流れをマネージする」ことができないことも挙げられます。

これは事実なのですが、それ以上に自分の感情をフラットにキープできることのメリットのほうが、現時点では上回っています。

自分の感情に影響を受けず、ひたすらプログラムの内容を効果的に伝えることだけに集中できることは新たな発見でした。


よく言われる「相手の反応が明確に伝わってこない違和感」の克服は、場数と時間の問題です。今ではほとんど感じません。多分ラジオのパーソナリティはこういう境地なんだろうなと思います。


私自身は必ずしも「オンライン崇拝者」ではありません。対面での良さも分かっているつもりです。ただ、オンラインでのメリットに着目し、その良さを最大限引き出すことは可能で、その努力をする価値はあると考えています。

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