見出し画像

適応障害になって(その16)

だいぶ元気になってきたので、そろそろ復職に向けて動き出さねばならない。勤務時間に合わせて、日中に図書館や自宅で読書や勉強をしています。
仕事を想定した日々を過ごしなさいとのこと。

心療内科にて復帰可能の診断をもらう予定。
本当に大丈夫なのかという不安はある。

職場の人とも電話で話をした。こちらの現状、職場の現状、産業医面談・人事面談についての話。産業医と人事面談は復職面談と言う位置づけになる。ここでNG出て復帰延期となる場合もあるよう。

実際に仕事始まってみたらいろいろあるだろうが、幸い、低空飛行から始めるのが許される環境、状況のようなのでだんだんにやっていきたい。

面談の準備として休職要因の分析と、再発防止策がある、今日はそれをやっていこう。

休職に至った経緯

①責任ある仕事が多かった。
 現行システムのレベルアップ対応に加えて、大規模システム更改の検討作業があった。ハードウェア、ソフトウェア、インフラを切り替えて、システムを再構築する大規模対応である。私は、顧客からの要件の検討、分析、調整を行う立場であった。私が担当した分野は、顧客からの要件の追加・変更が多く、一旦分析した後もまた一から分析・検討しなおす必要がある要件も多かった。また、要件の難易度も高くシステム全体を調査する必要があり、調査・検討作業の作業負荷が大きくまた顧客への回答期限もタイトであった。他案件でバタバタしていた中並行して当作業を行っていたために、ストレスを感じていた。顧客への回答期限もタイトであったため、自宅でもシステム構成や影響について考えていて、気持ちが休まらなかった。

②未経験で難易度高い案件についての、プロジェクトマネージャーを任された。未経験であるため当然だが、分からないことや検討課題が多い。スマートフォンから、顧客情報を社内システムに連動するという、今までに開発経験のないシステム構成であった。社内システムに限ったプロジェクトは開発経験があったが、社内システム→外部システムとの連動は未経験だった。開発体制はプロパーが少なく、ほとんどが協力会社(2社)と外部ベンダー(3社)というメンバーで相談相手も少なかった。私はプロジェクトマネージャーとして、社内外の調整や進捗管理などをおこなうのが主な業務であった。因みに、ユーザー企業の社長が注目している案件でもあった。

元々、7月にリリースしたいというユーザー希望であったが、外部ベンダー委託作業を考えると、7月リリースはスケジュール的に不可能なことが分かり、リリース日を10月に調整して頂いた。7月リリースで進めていたところを10月に遅れてしまったことでユーザーに迷惑をかけたという申し訳ない思いと自分が情けないと考え、自分を責めてしまった

・リリース日を調整してもらった点と、社長が注目しているプロジェクトということもあって、「絶対に失敗できない」と自分にプレッシャーをかけてしまった。

・リリース日を10月に調整して頂いたが、外部ベンダーの作業期間を考えると、10月でもかなり厳しいスケジュールで開発作業をしていく必要があることが分かり、焦りを感じていた。

・このプロジェクトは新しいソフトウェアを使用する必要があった。新しいソフトウェアなので、ソフトウェアの開発ベンダーに対する質問事項が多く、解決せねばならない検討課題も増えていった。新しいソフトウェアなので、もちろん開発実績はない。テストしてみて、うまく動くことが分かるというものである。元々7月の上旬からシステムテストをする予定が、検討課題の取り込みなどに時間がかかり、いちばん難易度の高いこのソフトウェアを使う部分のシステムテストが7月の下旬にスケジュールがずれ込んだ。

リリース日を調整したもらった上にスケジュールの遅れが発生したため、少しのプログラムのミスや作業遅延にイライラしたり、新しいソフトウェアが本当に上手く動くか、リリース日に間に合うのか?常に不安に思ってしまって、なんでもネガティブな面ばかりを見るようになっていた。休日もどこにも出かける気がおきず、仕事の事ばかりを考えてストレスを溜めてしまっていた。

 5月くらいから心身に影響が出た。
〇胃の痛みと、ひどい吐き気が続いていて、日中は常にオエオエしている状態であった。

〇ずっと仕事のことが頭にあり、夜になるとめちゃくちゃ落ち込んで今まであった嫌だったこととか、いろいろな不安が一気に襲ってきて、連日、中途覚醒が続いた後、やがて一睡もできなくなった。

〇食欲もなくなり、体重も落ちてしまい何もないのに涙が出ることもありました。

○日本語が理解しづらくなった。一回話を聞いただけだと理解ができず、何度も聞き直す。また文章も何度も読み直さないと理解ができない。

さすがにマズいと思い、心療内科を受診して薬を処方してもらいましたが、まったく改善されませんでした。その後、心療内科で「適応障害で1ヶ月の自宅安静と通院加療が必要」と診断され、休職に至りました。

休職要因・再発の防止策

 外的要因としては責任ある業務量が多かったことや、未経験の業務のプロジェクトマネージャーを任されたことが該当するだろう。
一方の内的要因としては自分のストレスとの向き合い方・自分の思考に要因があったように思う。心と体、仕事の難易度のバランスが崩壊したと思っている。

①べき思考が強かった(完璧主義志向になりやすい)
 これは手を抜いてしまっても構わない仕事(100%ではない仕事=後でレベルアップしていけばよい作業。少しの遅延は容認される作業)も完璧にしないといけないと思い込んでしまって、イライラしたり自分を追い込んでしまった。こうできたらよいなあくらいのレベルに落とし込めればよかったと思う。完璧主義とできていない課題ばかりに目が向く思考の癖が働いた。

⇒完璧主義の思考の癖を変えるため、認知行動療法(※)を行う。
(※)認知のゆがみを修正して、感情を整えるもの。    
  日記をつけて、気になること、心配事、起こった事を書き出す。
 ①気になること、心配事を書き出す。
 ②感情 ①の感情を書き出す。
 ③根拠 ①の根拠を書き出す。
 ④反証 ①や③根拠に対して、異なる違う見方ができる事実を考える。
 ⑤③根拠と④反証を見比べてバランスのとれた思考を考える。
 ⑥不安ごとやネガティブな感情から解放されるにはどのように行動したらよいかを書き出す。

②不安をコントロール出来ず、常に不安反芻をしている状態になっていたためストレスが溜まっていた。
⇒不安の反芻がひどいときは瞑想・ストレスコーピングを行ってストレスをコントロールする。ストレス解消法リストを作る。
⇒ポジティブ日記をつける。その日に合ったポジティブなことを日記に書き出すことで、不安解消を図る。

③休日もどこにも出かける気がおきず、仕事の事ばかりを考えてストレスを溜めてしまっていた。
⇒散歩、水泳、楽器といった趣味・運動を続ける。

④仕事の問題が起こった時に、本当は自分以外(他社、環境)にも問題があったはずなのに全て自分が悪いと思い込む様になっていた。
⇒なにか問題が起こった時に責任を自分にばかり持ってこない。プロパー、外部ベンダー、協力会社と様々な人が関わっているので自分一人で抱え込む必要はないと思考を変える。これも、認知行動療法を利用する。(なんでも自分のせいであるとは思いこみ過ぎない。その状態は「思考停止」状態なだけで、「責任感の強さ」をはき違えていた。)

⑤業務量の多さや体調不良について
⇒相談相手を持つ。業務量が多いと感じたら上司に相談する。業務量の調整、業務のスケジュールの調整や、サポートに人を付けてもらうよう相談する。
⇒一日の過ごし方スケジュールを作り、睡眠時間を確保する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?