依田 佳日

うどん県生まれ。関東在住。

依田 佳日

うどん県生まれ。関東在住。

最近の記事

Memorandum(Play the Sonhouse & Guests, 29 June 2024)

ライブ:Play The SONHOUSE <ゲスト>花田裕之、大場由文/O.A. 山本慎也ブルースバンド(高円寺・JIROKICHI、2024年6月29日) 昨年、YouTube配信 (「TRAVEL HIGH チャンネル・鬼サミット」)で観て以来、いつかは直接その姿を、と思っていたプレイ・ザ・サンハウス。チケットはソールドアウトとのことで、会場は椅子席、立見席ともぎっしり。 オープニングアクトは山本慎也ブルースバンド。キーボードとサックスを交えた5人編成。ユーモアと、

    • 「202469IndianSummer77th 菊の部屋へようこそ...俺は待ってるぜ!」(6月9日@下北沢Club251)をアーカイブ配信で観る。清濁併せ吞んだ先にある猥雑と純粋、正と邪、美と醜。そういったものが柴山俊之の歌の魅力だと思う。ライブ復活と喜寿おめでとうございます。

      • Memorandum(W.C.カラス&Guests, 21 May 2024)

        ライブ:「W.C.カラス還暦記念特別興行」W.C.カラス <ゲスト>花田裕之、Shy、ROIKI、コージー大内、梶浦雅弘、岡本雅彦、Chihana(高円寺・JIROKICHI、2024年5月21日) 高円寺・ジロキチには2019年10月にWild Chillun(ゲスト・花田裕之)を観に行ったきりで、およそ5年ぶりの再訪。天井の低い地下の店はイス+立ち見のお客でぎっしり、満員御礼状態。ゲストの面々も合わせ、こんなにたくさんの人がお祝いに駆けつけてくれるなんて、やはりカラス氏

        • おたいせつに

          ライブ : 花田裕之 “流れ” (阿佐ヶ谷・TABASA、2024年5月18日) 近ごろの花田さんはギターのみならず、ブルースハープが充実しているように感じる。ここ阿佐ヶ谷でも「Free Bird」を始め、随所で円熟の弦にのせて情感のこもったハープを聴かせてくれた。言葉以上のものが響いてくる感じ。緊張すると呼吸は浅く、逆にリラックス状態だと深く穏やかになるという。その呼吸をベースに音をつくる楽器は心情が表れやすく、また、思いも込めやすいのかもしれない。何にせよ花田さんのギ

        Memorandum(Play the Sonhouse & Guests, 29 June 2024)

        • 「202469IndianSummer77th 菊の部屋へようこそ...俺は待ってるぜ!」(6月9日@下北沢Club251)をアーカイブ配信で観る。清濁併せ吞んだ先にある猥雑と純粋、正と邪、美と醜。そういったものが柴山俊之の歌の魅力だと思う。ライブ復活と喜寿おめでとうございます。

        • Memorandum(W.C.カラス&Guests, 21 May 2024)

        • おたいせつに

          千年の都は三度目の正直

          ライブ:苗場音楽突撃隊「フジロックへの誘い」(京都・磔磔、2024年5月16日) 3月下旬から3か月にわたっての磔磔50周年記念ライブ・シリーズ。その中のひとつ、苗場音楽突撃隊を観に京都へ。実は私自身、以前東京で彼らのライブを見損ねており、また過去2回、この老舗ライブハウスへの訪問を計画したものの、いずれも事情により頓挫。やっと今回、三度目の正直で憧れの磔磔詣でが実現したのだった。 かつては酒蔵だったという、古い建物のステージに揃ったメンバーは、池畑潤二(Dr)、花田裕之

          千年の都は三度目の正直

          都会(まち)の空気

          ライブ : 花田裕之 “流れ” (表参道・The Moon under Water、2024年5月5日) 5月の連休も終盤。久しぶりの原宿駅。改装されて随分大きくきれいになったことに驚く。と同時に人の多さに圧倒され、思わず本気で帰りたくなる。これだから田舎のネズミは。人混みの中、表参道をキョロキョロウロウロ、路地を曲がり曲がりして、店にたどり着く。地下1階ながら、外階段が見える大きなガラス窓から外の光が入るようになっており、意外と開放感。 GWとあってか、あるいは場所柄

          都会(まち)の空気

          No expectationsで、自由に歩いて愛して

          ライブ : 花田裕之 “流れ” (吉祥寺・Black And Blue、2024年4月26日) 昨年12月のband HANADA以来のブラック・アンド・ブルー。ライブのスタートは高木栄一郎さん。花田さん、来ますから、と曲間に何度も繰り返しつつ、繊細な心情を素直な声で歌う。1980年生まれ、岡山出身。東京暮らしの方が長くなりました、という自己紹介と曲の雰囲気、納得。いくばくかの既視感と懐かしさ。 客席があたたまってきたところで、小休止の後はいよいよ花田さん登場。おなじみ

          No expectationsで、自由に歩いて愛して

          しあわせな余韻

          ライブ : band HANADA(横浜・Thumbs Up、2024年3月29日) 2月のスタジオ配信ライブに続き、3月は横浜で待望のリアルライブである。うれしいなー。今回のセットリストは配信時のものをベースに、足し算引き算した模様。その結果、久々に「Last Train」や「Sadness City」、さらに私自身はバン花初の「Knockin’ on the Heaven’s Door」といった曲が加わり、PCモニター越しの彼らとはまた違った魅力を堪能した。 この晩、

          しあわせな余韻

          冬の理由、春の自由

          ライブ:花田裕之 “流れ”(千駄木 Ruby’s Arms、2024年3月23日) 春分過ぎの土曜日。「暑さ寒さも彼岸まで」という割に空気は冷たく、厚いコートを着込んで千駄木へ。地下鉄千駄木駅から地上に出たのが18時前。外はうっすらとだが明るさが残っている。冬に比べて確実に日は延びており、とりあえずはもう春ということなんだろうか。 実は4日前の「チャック・ベリー・トリビュート」が、まだ頭の中でぐるぐる回っている状態での「流れ」。迎え酒ならぬ、がっつり系の食事のあとの食後酒

          冬の理由、春の自由

          Memorandum (チャック・ベリーは生きている Vol. 2, 19 March 2024)

          ライブ:Magical Chain Gang Produce Chuck Berry Tribute「チャック・ベリーは生きている Vol. 2」 Guest: 永井”ホトケ”隆、花田裕之、延原達治(The Privates)、眞鍋”Mr.Pan”崇 (The Neatbeats)、ダニー(ザ50回転ズ)、The Let’s Go’s  (荻窪・Top Beat Club、2024年3月19日) 2017年3月18日に90歳でこの世を去ったロックンロールの神様、チャッ

          Memorandum (チャック・ベリーは生きている Vol. 2, 19 March 2024)

          きのう、池部楽器から花田さんのサイン入りポストカードが送られてきた。先月のband HANADAの配信ライブのときのもの。いい知らせは忘れた頃にやってくる。えへへ、うれしいなー。イケシブ、花田さん、ありがとう!

          きのう、池部楽器から花田さんのサイン入りポストカードが送られてきた。先月のband HANADAの配信ライブのときのもの。いい知らせは忘れた頃にやってくる。えへへ、うれしいなー。イケシブ、花田さん、ありがとう!

          band HANADAと1週間

          ライブ :【無観客・配信ライブ】band HANADA Streaming Live (渋谷・イケシブSTUDIO、2024年2月25日) この配信ライブ、リアルタイム配信からアーカイブ期限ギリギリまで、暇に任せてだらだら視聴すること1週間。リアル配信当日こそ自宅の小っさいPC画面にじっとはりついて鑑賞していたが、以降はむしろライブアルバムを聴くような感覚で、「視」よりは「聴」の方を大いに楽しんだ感じ。配信中のチャットでも音がいいという書き込みがあり、そういわれれば自分の旧

          band HANADAと1週間

          ごきげんさんで

          ライブ : 花田裕之 “流れ” (所沢・MOJO、2024年2月24日) 1年ぶりの所沢。関東地方はここ数日、冷たい雨や雪が降ったり止んだりの空模様。ライブ翌日も雨になるとの予報だったが、なぜかライブ当日は好天に恵まれ、日中は青空や暖かい日差しも。そんな一日が暮れる頃、今日の空の色のような青いシャツを着た花田さんが客席後方のドアから現れ、ステージへと上がる。 始まりは「Crazy Love」から。休憩を挟み、文字通りの「おさらば」で、ギターを置いて本編終了。しかしご本人

          ごきげんさんで

          白楽・春モード

          ライブ : 花田裕之 “流れ” (横浜白楽・Brixton Market、2024年2月17日) 立春を過ぎ、暦の上では春。そして曇り空の週末。都会の人ごみに圧倒されながら電車を乗り継ぎ、2年ぶりに白楽へ。関東地方はおととい春一番が早くも吹いたそう。そのせいか?花田さん、曇り空も吹き飛ばすような白いシャツも爽やかに、颯爽と店内に登場。 定番の「Tell Me Why」(Neil Young) から、今回、私自身は初聴きの「たどり着いたらいつも雨降り」(吉田拓郎) まで、い

          白楽・春モード

          失うもの、捨てるもの、欲しいもの

          ライブ:【有観客・生配信ライブ】 花田裕之 ”流れ”オンライン 下北沢 2024 New Year(下北沢・ニュー風知空知、2024年1月13日) この日の東京は夕方から強い風、そして雨に混じってチラチラと雪が舞う。京王井の頭線・吉祥寺駅に着くと、線路内の人立ち入りのため遅れが発生しているという。間に合うだろうか、と不安が頭をよぎる。だが、とにかく急ぐ。下北沢駅から会場へと駆ける息が白い。なんとか間に合い、ほっと胸をなでおろす。 2024年最初の「流れ」はお馴染み「Hey

          失うもの、捨てるもの、欲しいもの

          マイ・ライブ・オブ・ザ・イヤー 2023

          あけましておめでとうございます。 リアル、配信に関わらず、昨年観た花田裕之さん関係のライブを振り返ると、アコースティックギター・ソロの「流れ」、band HANADAのほか、自分にしてはいつになくイベント・企画ものをよく観た年だったと思う。そのぶん、と言っては何だが、Rock’N’ Roll Gypsiesが少なめ (レコ発ライブ1回、フェス配信1回) で、やや印象が薄かったかもしれない。とはいえ、ジプシーズについては久々の新譜がリリースされるなど嬉しい出来事もあった。

          マイ・ライブ・オブ・ザ・イヤー 2023