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ロスジェネ世代でよかったという話

同窓会に行く機会を逃している私は、同い年の級友達が42歳(1978年生)の今、どのように過ごしているのかをよく知らないままでいます。学生時代にポケベル、ガラケーを駆使してきたものの、新しいコミュニティ作りには乗り遅れてしまったようです。


ロスジェネ世代(1971年〜82年頃生)と呼ばれる私達の世代は就職氷河期に直面し、ずいぶんと割りを食った印象を持たれています。以下はその特徴を表した引用です。

彼ら、彼女らは日本がもっとも豊かな時代に生まれたと言ってもいいだろう。だが、高校や大学を卒業して社会に出た時、戦後最大の経済停滞期にあったのが、この世代の『不幸』だった。(引用 ロストジェネレーション さまよう2000万人 朝日新聞ロストジェネレーション取材班)


一方で、自身もロスジェネ世代である作家・活動家の雨宮処凛さんは、そのバイタリティの源がロスジェネ世代であることを著書に記されています。

ただ一つ、ロスジェネでよかったね、ということを同世代の人と話すこともある。それは、「状況が厳しいからこそ、考えざるをえなかった」ということだ。(中略)時代が崩壊するその崖っぷちにいたからこそ、私たちは本気で考え、時には行動せざるを得なかったし、今もしている。(引用 ロスジェネはこう生きてきた 2009年 平凡社新書)

戦中・戦後・団塊・バブル・ゆとり・さとり、世代の呼称とともに語られる悲喜こもごもの様相は、結論のない話かもしれません。そんな中でも、同じ時代を過ごしたという連帯感のようなものが何かの役に立つのなら、苦労話も笑い話も大切にしたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございます。また本好き、読書好きのエピソードを紹介していきます。

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