「昭和のオヤジ」と外国人労働者との乖離
最近、外国人の方々と一緒に仕事をする中で、改めて感じたことがある。
日本人が外国語を学ぶよりも、外国人が日本語を覚えるスピードの方が圧倒的に速い
学ぼうとする意欲が非常に高い
お金を稼いで技術を身につけ、母国に帰るという強い目的意識がある
こうした背景から、彼らは強いハングリー精神を持ち、日本語を積極的に習得しようとしています。
文化の違い(自分の経験も踏まえて)
自分はサイパンで約300名の従業員を抱える多国籍企業を経営していました。日本、アメリカ、中国、韓国、ロシア、フィリピン、ネパール、バングラデシュなど、さまざまな国籍の人々が働く環境で、多文化共生の重要性を実感していました。
日本の中小企業のオーナーは、いわゆる「昭和のオヤジ」的な人物が多く、義理や人情に厚く、外国から来た従業員に対しても「おもてなし」の精神で接します。しかし、良かれと思って日本の文化や習慣を押し付けてしまうことが多く、結果として、それがストレスとなり、外国人労働者が企業を辞めてしまったり、突然いなくなってしまうこともあります。
このような事態になると、オーナーは「せっかく親身になって育てたのに」と感じ、外国人労働者に対して不満を抱くことがあります。私自身もサイパンで同様の経験をたくさんしてきました😅。どちらも正義があり、相互理解がないと、こうした問題はなかなか解決しません。
まとめ
だからこそ、多文化共生が必要なのです。日本人も外国人も、企業のルールや文化、ミッションをお互いに理解し合うことが重要です。職場での経験を通じて、相互理解を深め、多文化共生を実現していく必要があります。
今後、技能実習生が育成就労へと変わり、転職が当たり前になる時代において、こうした相互理解の取り組みはますます重要だと感じます。