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「生と死の境」リスクマネジメントと観天望気#44

今日も山投稿です。

昨日の登山は、私人生史上最も大荒れの天気で、参加した全員が一度は生と死について考えた、というほど過酷な登山でした。

山道で突然パーティ加入してきた人とも仲良くなったりして、自然の脅威の前に、人間は群れたくなるのだな、と感じました。

1人だったら、絶対に引き返してた。
仲間がいたから、最後まで行こう。となった。

みんなで行けば怖くない、これは正常性(集団)バイアスとして危険な判断のように感じる事実ですが、複数人であることでモチベーションが上がったこともまた事実でした。結果、一人ではやめよーっとなる場面で、決行を判断した。

これが良い判断か悪い判断か。それは決められませんが、客観的に見ると「良い判断」だったと思います。

仲間の誰一人も死なず、生きて帰れたし、山を好きな気持ちになってもらえたのですから。

しかしながら、一歩間違えば低体温症や滑落の危険はありました。

事前の準備としては、
レインウェアは全員持ったか確認、
エマージェンシーシートの携行、
また、直近一週間の天候は把握して、下山時には荒れてくるだろう、と判断していました。

午前は大丈夫だろう、と。

しかし、思ったよりも天候の変化が早く、暴風雨の中を歩くことになってしまった。
一重に、僕の週単位での観天望気では足りなかったということだと考えています。

私の登山歴を考えれば、
年単位での経験値を活かした判断が
できても良かった。
そう反省しました。

また、状況判断は本当に水物で、
現場での判断力が問われるな、と。
いくら机上で推測を重ねても、結局は現場でのリスクマネジメント、判断力が大切だと心から思いました。

そんなわけで、あまりにもインパクトのある体験だったのでシェアでした。