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あたらしいコミュニティや人間関係の作り方が爆発的に増えてきそうでワクワクしている

人間関係がコロナ前の貯金で過ごしてる?

コロナ禍以降で新しい人と出会うことが減ってない?いう会話をきっかけに人間関係がコロナ前の貯金で過ごしているんじゃないか?という会話をコミュニティの運営メンバーとしました。

(新たな人間関係を作りたいと思っていて)貯金を切り崩していると思う人はここ数ヶ月の状況に適用できていない可能性が高いのではないか、と。なるほど、なかなかドキリとします。

コロナ禍以降で新しく仲良くなった人がいる、というメンバーは思いのほか少なかったです。リアルで知り合いも多い方々なのでそれで十分というところはもちろんあると思います。一方で、私の周りでオンラインで仲良くなった人が急激に増えたという人もいます。

私はというと、8月あたりから橘川さんの『参加型社会宣言』出版パーティーがZOOMであり、そこで田原さんとつながって、個別でZOOMしたり、
『参加型社会宣言』の連続した読書会に参加したり、つながった人が入っているオンラインコミュニティをのぞきにいったりしてたので、知りあった人たちが多かったタイミングでした。

なにかこのタイミングはそんなことをしたい、したほうがいいなという肌感覚がありました。

ZOOMが「あたりまえ」になっておこる変化はスマホがあたりまえになった変化と似ている

オンラインコミュニティで知り合って、オンラインの視聴イベント、ZOOMでも集まるといった動きはコロナ前からもあるけれど、コロナの影響でZOOM(オンラインMTGツール)があたりまえになったことがとても大きいです。このようなことは度々起きますが、最近だとスマホが一気に広がった時と似ていて、みんなの手元にツールが行き届いてあたりまえになるくらいでいろんなサービスや使い方が急増するおもしろいタイミングです。空気は90年代後半のインターネットの空気とも似ていると思います。

スマホも一気に広がった感はありますが、今回のコロナ禍では暴力的なほどの一気にオンラインツールやEC化が広まっています。

ZOOMの利用者数が4ヶ月で30倍

ZOOMの利用者数はピーク時の4月には3億人に達し、19年12月の1000万人から30倍に急増した。https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200603-OYT1T50117/

EC化率は10年かかったの変化量が3ヶ月で

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https://www.mckinsey.com/business-functions/strategy-and-corporate-finance/our-insights/five-fifty-the-quickening

マッキンゼーが出しているレポートによると、EC化率は直近10年間では+10%程度だったものの、コロナウイルスの影響により直近3ヶ月で約17%から約34%と、2倍の成長となりました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/shibatanaoki/20200827-00195219/

3,4ヶ月でZOOM利用者数は30倍で、EC化率は2倍といった数値をみるとどれだけ急激な変化だったのかがわかります。急激すぎて、まだ人もシステムも新しい社会に追いついてませんが、これから完全に普及していくなかで今まではマニアックな扱いだったものが目についたり、さまざまなアイデアが一気にでてきてカオスになりながら、次の時代の新しい価値観がメジャーになってくるタイミングが来ます。まさにいま真っ只中。

なにが新しいのか

ZOOMは閉じられたツールで、相手先が事前にわかった上で使う、LINE的なツールなのでZOOM単独で本来は新しい人間関係を産むことはできません。開かれたコミュニティやFacebookグループとつないでイベント化してはじめてつながる事ができます。新しい人間関係を産むというしくみでは点と点をつなげていく段階です。

「ZOOMで集まる」ということだけでいえば、ただのオンラインイベントでしょと目新しいこともないのですが、
1「全員」リアルで会わないことを前提としていること
2:開催コストも参加コストもめちゃくちゃ下がったこと

によって今までと全然違う仕掛けをすることができます。

1つ目の「全員」リアルで会わないことを前提にする、ということはわりと重要で、今まであまり整わなかったことでした。リアルイベントの配信といったようなことだと、どうしても情報の解像度に差が出てしまいます。会議などでも複数人いるリアルな場とリモートの一人ひとりという関係だとリアルの場が主という形になっていたかと思います。これが今回は、スマホのように、全員1つ1つの画面をもってつながることでフラットになりました。

2つ目の、開催と参加コストがめちゃくちゃ下がったことで1回の同期イベントではなく、ある程度の日数をまたいで、連続性をもったしかけができるようになりました。

私が参加した読書会ではまずFacebookグループが立ち上がって、初回は大人数でキックオフ的なインプット。その後は1ヶ月間、書籍で気になったテーマについて話すZOOM読書会を誰でも開催することが推奨されて、それにみんな自由参加で乗っかるという形でした。

人数が多い会はブレイクアウトルームに分かれて話します。メインルームもブレイクアウトルームも終わったらYouTubeで非公開ですべてアーカイブされて自分が参加しなかったルームの会話も聞けます。ホスト役となった田原さんがものすごい回数を開催もされましたが、参加者開催も結構あったと思います。

同期、非同期コミュニケーションを1ヶ月間繰り返す体験

テーマが設定されて、同期コミュニケーション、非同期コミュニケーション、また同期ということを短期間に繰り返していくスタイルは、日をまたいだワールドカフェをやっているような感覚でおもしろかったです。もともとかなり時間を取らなければならないワールドカフェもイベントだと短く会話が足りないケースも多い中、日をまたぎながら、1ヶ月間集中というバランスも良かったようにも思います。

イベントをキーにしてあとは自発的にオンライン、オフラインを含めて勝手に集まるということは参加者、開催者としてもどちらも体験はありますがリアルで集まるのはやはり大変ですし、住んでいる場所にも影響されrます。移動、その後の懇親会(楽しいのですが時間はかかる)なども考えるとやはりそんな毎日できるようなものではありません。

今回の読書会スタイルは、やろうと思えば毎日でもできて、そして回数を重ねることで自然に参加者はクラスタリングされていく作用もプラスに働く面もあり新しい体験でした。

まだ、オンラインイベントの多くはリアル会場の置き換え場所としてのオンライン、1回のリアルタイム配信やコミュニケーションとしての設計が多いと思います。

使うツールに新しいテクノロジーはありませんが、スマホがあたりまえなったのと同じように、新しいコミュニケーション、学び、人間関係がどんどん生まれてくる黎明期にいそうです。こういうタイミングは個人的にはシステムよりも、点のしくみをつなげて出来るコンテンツや仕掛けが楽しいときな気がします。

システムは、もしかすると新しい巨大なプロットフォーマーが新しく産まれるかも知れませんね。

ただ、今回は、根本的に新しいテクノロジーから生まれた変革期ではなく、コロナという社会外部要因からの変革です。インターネットがもっているポテンシャルが(やっと)ここでちゃんと社会にでるタイミングだと思います。インターネット黎明期とはまた違った、新しいムーブメントを感じられそうでわくわくします。

こういった時は、抽象度が高い話と具体を織り交ぜていくのがとってもおもしろいです。そして、こういったことはすぐにお金になりません(笑)。だから個人の関係でしか出会えないし、だから楽しいのだと思います。

今しか体験できない空気がある

こんな動きを体現した実験的なコミュニティがいろんなところで急速に増えてきていると思います。初期のこういったコミュニティは経験上むちゃくちゃおもしろいので、気になったコミュニティが立ち上がったばかりだとしたら、えいっと入ってみることをおすすめしたいです。

東京と一部の若者の話でしょと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私の参加してきた会では地方参加、50代~70代の方も普通にいて、はじめてPCを買いましたという方までいました。

自分でも興味があるところに参加しつつ、自分でもWebSigを含めて場を作るチャレンジをしたいと思います。

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