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会社から独立起業するとき一番大事なこと

終身雇用制度が崩壊したり、大企業が海外資本の傘下に入ったりと、先行き不透明な時代になったことや、国の政策や世界的な流れのなかで、会社をやめて独立起業する人や副業を始める人が増えています。

これからは個の時代だとか言われ出して久しく、フリーランスブームみたいなものもありました(いまも続いてるのかな)。

なんて、固い書き出しになっちゃいましたが、僕らしくざっくばらんに書かせてもらうと、サラリーマンの方が独立・起業するとき(副業はちょっと違う面があるので置いておいて)に大事なことってなんだと思いますか?

資格?
知識?
経験?
実績?
人脈?
資金?

もちろん、こういうのも大事なことなんだけど、全部揃ってる必要はないし、ほとんどなくてもかまわない。

ちなみに、僕が30歳過ぎに独立起業したとき、そのどれも持ってませんでした。自慢か?!

それから30年近く、様々な業種の企画やデザインの仕事をするなかで、いろんな人を見てきたし、自分自身も様々な経験(良くも悪くも)をしてきました。

で気づいたのが、今回の内容である、「会社から独立起業するとき一番大事なこと」です。

ちょっと長いけど興味のある方は読んでみてください。

結論から書くと

視点を変えること。

もう少し正確に書くと

視点を移動させること

サラリーマンから経営者になったのだから、経営者目線になれということ?と思われる方もおられるかもしれませんが、そうではありません。

別の表現をすると、抽象度を上げたり下げたりするということですね。

できる会社員ほどヤバいかも

いま、教育について様々な議論がされていますが、これを読んでるみなさんのほとんどは、戦後の「高度経済成長を支える人をつくる」ための教育をされています。

高度経済成長こそとっくの昔に終わってますが、いまも会社という社会の中身はたいして変わっていません。

僕の考えでは、学校でも会社でも、みんなとうまくやりながら良い成績(業績)をあげるには視点(抽象度)を下げる必要があります。

全員とは言いませんが、学校の成績が良いとか、会社で出世できる人は視点が低い(下げてる)人とも言えます。

ちなみに、高い低いと書いてますが、高いのが良くて低いのが悪いということではありません。(そう感じる人は視点が低くなってます)

単純に視点の位置関係の話です。念のため。

独立起業するということは、誰かが用意したレールの上を進むとか、決められたルールを守って仕事するのではなく、自分で未来を切り開いていくということ。

もちろん、法律こそ守る必要はありますが、自分で試行錯誤しながらビジネスを維持発展させる必要があります。

そういう状況で必要になるのが視点移動。

視点を上げて、全体を俯瞰しつつ未来について考えたり、視点を下げて、いまできることを具体的に考えたりということを行ったり来たりしながら、起きてくる「問題」に対処することが求められるのです。

会社という組織というか集団のなかで活動するには、視点の低さ(空気を読むとかもそう)が有利に働きますが、独立起業して、自分ですべての責任を負う場合には視点を上げ、周りの人や状況から抜け出して、少しでも遠くを見ることが重要になる。

そういう意味では「デキる会社員」だった人ほど、視点を上げないとヤバいです。

資格があっても。
知識があっても。
経験があっても。
実績があっても。
人脈があっても。
資金があっても。

視点が低いままでは、失敗する可能性が高くなる。

よく、視野を広く持ちましょうとか、視点を高くして物事を俯瞰的に見ましょう、とか言われますが、僕の経験上、それは「平和」なときの話。

独立起業に悩みはつきものだからこそ

長年企画やデザインの仕事をしていて、普通の人よりは視点が高いタイプだと思ってる僕でも、年商2億円程度の零細企業を経営していたときには、経営状態が悪くなったり、問題が起きたりすると、必ず視点が下がってしまい、「視野を広く持ちましょうとか、視点を高くして物事を俯瞰的に見ましょう」みたいな余裕はなくなってました。

そして

どうしたらいいだろう?
どうすれば売り上げが上がるだろう?
どうすれば集客できるだろう?

視点の低い「問題解決方法」についてあれこれ悩んだり、ひとのせいにしたりして、さらに負のスパイラルにはまってた。

現在は、自分で店舗を持ったり、ひとを雇用したり、商品を作って販売したりというようなことをせずに、ひとの会社やビジネスをサポートする仕事なので、いろんなことが客観的に見られるし、視点を上げたり下げたりできていますが、当時のことを思い出すとぞっとします(笑)

自分でビジネスを始めると

どうしたらいいだろう?
どうすれば売り上げが上がるだろう?
どうすれば集客できるだろう?

と悩むことは普通のこと。

そこで、目先の解決方法に走ると失敗するケースが多くなります。

そんな時こそ視点を上げて、そもそも何のために仕事してるのか?未来の自分はどうありたいのか?みたいなことから考えることが大事。

そして、思い切り上げた視点で考えた未来を、具体的で実現可能なレベルに落とし込むことが、自分の未来にとっての最適な解決策になる。

この視点移動思考という考え方のないままでは

資格があっても。
知識があっても。
経験があっても。
実績があっても。
人脈があっても。
資金があっても。

独立起業は難しい。

うまくいってる時はいいけど、ちょっと問題が起きたら対応出来ないから。

逆に言うと、独立起業してうまくいく人は、意識してるかどうかは別として視点移動ができてます。

そもそも、ビジネスは人相手なので、少なくとも相手の視点を理解できないと厳しいですよね。

と、視点移動の重要性について書いてみました。

視点移動の具体的なトレーニング法

では次に、視点移動ができるようになるにはどうすればいいか?について書いてみます。

視点移動するためのマニュアルとか公式みたいなものありませんが、普段から心がけることで、視点を移動させやすくすることがいくつかあるので、今回は5つ紹介しますね。

1番目は、普段と違うことをする。です。

と言っても難しく考える必要はなくて、いつもと違う道を通るとか、初めての店に行くとか、読んだことのないジャンルの本を読むとか、観たことのないジャンルの映画を観るとか、食べたことのないメニューを食べてみるとか飲んでみるみたいなことからでオッケー。

よくわからないけど行列に並んでみるというのもいい。

だんだんレベルアップするのも楽しい。

僕も、上に書いたようなことはもちろん、できるだけやったことのないことをやる、行ったことのないところへ行くということを心がけています。
特に言葉の通じない海外は刺激的。ちなみに昨年は5回行きました。

2番目は、本を読むこと。

なんだ、勉強するのか?と思われたかもしれませんが、むしろ逆。

色んな知識を身につけましょうということではなくて、お勧めは小説です。

小説は抽象度が高いので、文字を追いながら、あれこれ想像したり考えることがすごくトレーニングになる。

テレビや映画だと、ビジュアルでわかりやすいので視点を上げる訓練にはならないんですね。(僕は映画もめちゃくちゃ観ますけど。)

自分の頭で、映像化しながら読むからこそ視点が上がるのです。

もし、ビジネス書を読むなら、最近のベストセラーとかハウツー的なものはやめて、古典とか名著と言われるような、抽象度の高いものにしましょう。

余談ですが、医療系の人と話をしたとき、「本を読むことは、フィジカルに目を動かすことに繋がるので、視点移動の訓練にピッタリなんです」と言われてました。

3番目は、好きなことをトコトンやること。

仕事と無関係なことでいいので、というか無関係なほどいいので、自分が楽しいと思えること、ワクワクすることをトコトンやる。

アイデアは既存のものの組み合わせだという話がありますが、遠いところのもの同士を組み合わせるほど面白いアイデアが生まれると言われてるので、一見、仕事と無関係なことでも、視点を上げて結びつけてみると、すごいヒントがあったり、お金に変えたりすることができます。

4番目は、3番目の「遠いところのもの同士」の流れで、できるだけ長い距離を移動するです。

ある本に、いつもいる場所や人から、遠くへ離れると波動が変わる的な話が書いてあって、なるほどと納得しました(何を?)
移動といえば、僕が実践してることとして、電車より飛行機に乗るというのもあるなあ。

なんの根拠があるんだと言われても困るんですが、飛行機に乗って雲の上を飛んでると、文字通り視点が上がりまくる気がするんです。
注)↑これは現在難しいです。

最後、5番目は、なんでも面白がったり疑問を持つ。です。

目の前のこと(喫茶店のテーブルの上とか、電車から見える風景とか)を観察して、あれこれ考えてみる。

昔流行ったギャグじゃないけど「なんでだろ〜〜?なんでだろ〜〜?」って想像してみるんです。

正解なんかないので、自分なりに想像したり空想すればいい。

学校で真面目に勉強した人ほど、つい正解を求めがち(正解があると思いがち)ですが、世の中には正解なんてないと思ってるくらいで丁度いいんです。

だから面白い。

バカボンのパパも言ってます。

「これでいいのだ!」

視点(抽象度)を上げるというのは、いろんな線引きをやめて、融合したり、曖昧にするということでもあるので、長年組織の中にいた人にとっては、不真面目になったり、テキトーになるような感覚があるかもしれません。

でも、独立起業して、この先行き不透明な世の中を進んで行くには、欠かせない考え方です(当社比)。

昔から、「社長は会社を出ていろんな人に会ったり遊んだりする方がいい」と言われてのも、視点を移動して物事を俯瞰して見るのに役立つことからでしょうね。

というわけで

視点を変える。

意識してみてください!

ではまた!

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