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社会人として当たり前のことができない社員への対応術

ある管理職の方のお悩みです。
「社会人として当たり前のことができない。
 何度指導しても理解されない。
 思いっきり叱りたいけど
 パワハラになりかねないので我慢しています」

読者の皆さんならどんなアドバイスをしてあげますか。

転職応援メディア ジョブルームプラスによると
社会人として大切なことトップ10は、

1位:礼儀・感謝の気持ちを常に持つ
2位:自発的に行動をする
3位:自分の言動・行動に責任を持つ
4位:体調管理を徹底する
5位:きちんと挨拶をする
6位:相手に尊敬の意を示す
7位:時間を守る
8位:報連相(報告連絡相談)を欠かさない
9位:失敗を恐れず挑戦する
10位:言葉遣い・服装に注意をする

ということです。
どれも大事なことですね。


◆人はそれぞれ違う当たり前を持っている



上司のあなたが当たり前だと思っていることを
部下は当たり前だと思っているでしょうか。

例えば、営業先から帰って来たら
直ぐに上司に報告すべきたと上司が考えたとしても

部下は報告書をまとめてから
報告すべきだと思っているかもしれません。

当たり前が違うことを知らずに
部下を一方的に責めてしまうと
パワハラになってしまう可能性があります。

また職場の雰囲気は悪くなり
業務にも影響が出てきてしまいます。

◆当たり前を共通の文化・認識にしていく



そこで、上司も部下も当たり前のことを
共通の認識にしていきましょう。

また部下も知らないことはできません。
挨拶が大切だとわかっていても
どのようにすればいいのかわからなければできません。

例えば、うちの会社では
「気が付いた方が先に
 おはようございます。
 こんにちは。
 おつかれさま」
と声掛けしようと教えてあげてください。

◆なぜ、そうするのか説明する



また、なぜそれをする必要があるのか
わからないと嫌々するようになります。
だから長続きしません。

例えば『電話は若手が先に出る』という当たり前は、

「受け答えをすることでコミュニケーションの練習になるよ。
丁寧に受け答えすることで自身のイメージアップになるよ。
信頼されて良い人間関係ができるようになるよ!

またクレームの際には部下が最初に出てくれることで
上司もわずかな時間だけど心構えができて冷静に対応ができるんだ」

当たり前をする理由を説明して
部下に納得感を持たせてあげましょう。

ただし部下の作業が中断されないように
環境づくりは別の作業として進めてください。

◆当たり前を言語化して再現性があるものに



一方、当たり前だと言いつつも
言語化されていないと再現性がありません。
言葉にして共通の認識にしておくことが重要です。

さらにここが一番して欲しいことですが、
社員が言語化した当たり前をどう認識しているか
気軽におしゃべりできる機会をつくってください。

「こうすべきだ!」ではなく
「これについてどう思う?」というように
社員の考えを聞いて認識を確認してみましょう。

上司の思った通りの答えはでてこないかもしれません。
共通をつくるためには、一方通行ではなく
双方向のコミュニケーションが必要です。

認識のずれを確認しながら
会社の目指す方向に合致した当たり前をつくっていきましょう。
ここは丁寧に時間をかけることをお勧めします。

社会に価値提供するために
社員同士が気持ちよく働きやすい環境をつくることを前提に
共通の当たり前を言語化してください。

◆日々当たり前を認め合う



最後に共通の当たり前を日々実践しながら
お互いにそれを認め合う声掛けをしていきましょう。

「ありがとう!
 助かります。
 おつかれさま。
 今のいいね
 嬉しいな!」

など当たり前なことだけど、
声を掛け合う文化が職場の雰囲気をさらによくしていきます。

◆今回の質問

【社会人の当たり前とは、どんなことでしょうか?】

次回に続けます!お楽しみ!

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