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その褒め方で大丈夫?未来を奪う褒め方と未来をつくる褒め方

こんにちは!
人と組織を咲かせる人財育成コンサルタント
吉田裕児です。
 
さて、もしお子さんがテストで100点を取ってきたら、どんな褒め方をしますか。
「すごーい。100点満点!」と多くの方が褒めると思います。
これはこれで大切なことなのですが、この後のフォロー次第で恐ろしいことになってしまいます。
 

恐ろしいこととは?

100点という結果だけを褒めていると、100点をとるための手段しか考えなくなります。なぜなら、100点以外のときは、誰も喜んでくれないし、褒めてもらえないと思ってしまうからです。親は、そんなことは考えていないのに、子供たちは100点しか喜んでもらえないと勘違いをしてしまうのです。

すると、子供たちは親のご機嫌うかがいをしたり、勉強の内容よりテストに出題されるところだけを覚えようとしたりと間違った手段で結果を出そうとしてしまいます。最悪はカンニングまで考えてしまうことがあります。これでは本末転倒です。
 
将来、人としての道を外れても結果のみを追求する人になってしまうかもしれません。
 

褒める目的は!?自信の再定義

褒める目的は、自信をつけて、目標達成のために良い結果をもう一度出すことです。さらには、もっと良い結果を出してもらうために行う行為です。
 
そのためには、繰り返しになりますが、より良い結果を出すために再現性のある行動、その行動を生み出す能力、その能力を生み出す意識、その意識を生み出すアイデンティティ(人格)をポジティブな方向へ刺激していく必要があります。
 
これが褒める目的です。(下図を参照)

結果だけを褒めていると、誤った行動、能力、意識、アイデンティティを持つようになってしまいます。優秀な子供達がいつのまにか伸びなくなってしまうケースはここにあると私は考えています。
 

どんな褒め方をすれば自信をつけられるのか?

では、100点とったときにどんな褒め方をすれば良いか。うちの子は100点なんか取らないし30点ぐらいだからから関係ないよと考えている親御さんもプロセスは同じなので必見です。次回のコラムでその辺は詳しく紹介します。
 
あなたが親になったつもりで、お子さんとの対話と思考の流れの体験をしてみましょう。この褒め方の流れは、ビジネスシーンにおいてももちろん使えます。親を上司、子供を部下にして、自分が上司になったつもりになれば同様に再現できます。
 
親「すごーい!100点満点」
子供:ニコニコ笑顔

親「そうだよねー、〇〇ちゃんは毎日勉強していたもんね!」
(毎日勉強する行動を褒める)
子供:うんうん
(そうだそうだ。毎日勉強したなー。毎日の勉強が大事なんだ)
 
親「そうだよねー、〇〇ちゃんは諦めずに勉強したもんねー」
(諦めない能力を褒める)
子供:深くうんうん
(僕は私は、諦めなかった!諦めないことが大事なんだ)
 
親「そうだよねー、〇〇ちゃんは、宇宙に興味があったんだよね。大きくなったら宇宙飛行士になりたいんだよね!」

(宇宙に興味をあることを言語化してあげる。宇宙飛行士になろうという意識を褒めて未来の宇宙飛行士をイメージできるようにする)
 
子供:目を輝かせて、「うーん、そうだよそうだよ」
(僕は私は、そうだ、宇宙に興味があるんだ。宇宙飛行士になるんだ。)

と褒めていくと、宇宙飛行士になろうとしている自分を好きなることができ、自信を持てるようになります。

ここで重要なことは、宇宙飛行士になりたいという意識があるから、諦めないという能力が生まれます。諦めないという能力があるから、毎日勉強するという行動が生まれます。
 
毎日勉強するという行動があるから100点が取れる結果が生まれます。ですので、お子さんを褒めるときは、結果にこだわることなく、その結果を生み出している行動、能力、意識に気がついて、褒めてあげると、お子さんの「自分はできるんだ」という意識を持てるようになります。
 
だから、自分を認めれるようになり自信がついていきます。
 

結果が出てなくても、褒めることなんていくらでもある

自信とは、大事な話になので繰り返しますが、自分を自分で認められること。自分を好きになれることです

自分を好きなれるように褒めることが重要です。カンニングする自分は絶対に好きになることはできません。
結果だけを褒めていると大きな落とし穴があることがおわかりいただけたでしょうか。
 
今回は100点のケースを紹介しましたが、100点でなくても、お子さんの行動、能力、意識、なりたい姿に焦点を当て、少しでも前向きなことがあれば、そこを褒めてあげてください。
 
何も褒めるとことがないという方は、その子の好奇心や関心を言葉に出して認めてあげてください。好奇心や関心を言葉にしてあげるたけで、その子の可能性を褒めることになります
 
今この瞬間から未来は、本人の意志でどうにでもなります。未来のなりたい人をイメージできるように可能性を誰よりも信じてあげれば、自信はついていきます。

(※参考文献:『部下が変わる本当の叱り方』明日香出版社)

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