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畑を肥やす、緑のカバ

朝4時半、そーっと起き出し、作業用の服に着替える。

長靴を履いて、そろりそろりと裏玄関から外へ。

倉庫においてある肩掛けかごを持ってアスパラハウス予定地へ。測定してもらった土壌pHは北側ハウスが5.5、南側ハウスは5.64。もっとひどい畑の数値を見ているせいか。悪くない状態だなと思ってしまう。

アスパラの目標pHは6.0~6.7。アレニウス表から必要な炭酸カルシウムの量を推定する。そもそも、我が家の土性が砂壌土なのか壌土なのか、よくわからないが壌土だと思って、表を眺める。

少なくとも200kg/10a以上は必要なようだ。あまり多くまいたところで効果は出ないという話も聞くので、とりあえず今回は200kgで。(いま改めて表を見てみると、耕土の深さ10cmの場合らしい。堆肥を入れるために25cmの深さでロータリーをかけたので、全然足りなかったかもしれない・・・)

今回建てるハウスは100坪を2棟、6.6aなので苦土炭カルを140kg用意。みんなが寝静まる中、ファサー、ファサーと建設予定地に散布。この時点ですでに汗だくだ。

散布を終え、シャワーを浴びて、朝ごはん。つむぎがこども園にいくまでのいつもの流れをすすめる。

8時過ぎ、堆肥散布の準備をすすめる。我が家には機械が無いので、みらい農業センターに協力してもらう。

トラクターの後ろに牽引されたマニュアスプレッダーに、ドサッ、ドサッと牛糞堆肥を入れていく。マニュアスプレッダーは後部に何やら恐ろしげな回転刃がついている緑色のでかいかごだ。

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炭カルをまいた畑にバラバラーっと堆肥を撒き散らす。豪快に堆肥を撒き散らすその姿は、カバが糞を撒き散らしているよう。

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100坪2棟に緑色の巨大なカバがおよそ18トンもの牛糞を撒き散らした後は、サブソイラーを何度もかけて排水性の向上を狙う。

最後にロータリーをゆっくりかけて堆肥を土になじませる。クボタのトラクターの微速で走る。本当にゆっくり、ゆっくり。亀が一歩進むごとに一度甲羅の中で休んでいるかのようなスピードで進む。もちろんすごく眠くなる。

睡魔と戦いながら全体に2回ロータリーをかけて、だいたいいい感じ。

後は元肥を入れて、もう一度ロータリーをかけて、マルチを貼ったら定植準備完了だ。


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