今日も農業を学んだ日
前回は、一戸さんと中小企業家同友会の勉強会に参加しました。
今回は、北海道立総合研究機構 花・野菜技術センター主催の「ブロッコリーWebセミナー2023」に参加しました!
さいこうファームにとって主力野菜のブロッコリーの勉強会、オンラインで参加できるのはすごく助かります。
セミナーは10時半〜14時半、合計7個の講演が行われる盛り沢山な内容です。ちなみに講演内容はこんな感じ。
全体的に、一斉収穫や収穫機械など、スーパーに並ぶ生食用ではなく、飲食や工場にいく加工用の話がメインでした。スーパー向けのブロッコリーを作っているぼくらには、しばらくは関係ないかなぁと感じるところもありました。
しかし、とても興味深い話が2つありました!
1つはブロッコリーの直播き栽培。
「ブロッコリーは苗作って畑に移植するものでしょ。苗八作なんでしょ!」
と思っていました。
それが、直播きで作れるなんて。しかも直播きでもうまくやると発芽は9割を越える上、移植より早く収穫できるだなんて。直播きでいいならさいこうファームのエース、野菜移植機ナウエルナナいらないやんけ・・・。
ただ、直播きにも2つ懸念点がある模様。
1つ目の懸念点は、移植よりも畑を選ぶ可能性があるとのこと。畑の状態によっては発芽がそろわないこともあるようです。うちの場合はどうなんだろう?
もう1つの懸念点は、除草。個人的にはこちらのほうが気になりました。ブロッコリーに使える除草剤は、移植栽培を前提に登録されているため、直播きだと現時点で使えるものはなさそうとのこと。上手な人ならトラクターで爪を引っ張る物理的防除でなんとかなるかもだけど、どうかなぁ・・・。ちなみに、直播きでの農薬登録の検討も進んでいるようです。
ということで、懸念点はあるもののブロッコリーの直播きはとても惹かれました。今年、ちょっとだけ試してみようかなぁ。そうなると、簡単なものでもいいから播種機が必要だよなぁ。
2つ目の興味深い話は、ブロッコリーの品種の話。
講演で話していた方の多くが、「SK9−099」という品種に注目してました。このSK9-099、収量性、花蕾品質、一斉収穫可能日数の点から有望だそうです。しかも耐病性も高めらしい。
「これは良さそう!」
さいこうファームが使っているのは「おはよう」と「ピクセル」。主に「おはよう」を使っています。「おはよう」はうまく行けば、みるからに美味しそうなブロッコリーができるのですが、どうにも病気に弱い感じを受けています。去年は本当に病気に悩まされました。
「もはや、今年はSK9-099を育てればいいのでは?」
と思っていたら、これにもやっぱり懸念点はあるようでした。
それは、茎の長さが短いということ。ブロッコリーはある程度、茎を残して出荷します。SK9-099は茎が短い品種なので、かなり地際すれすれに切る必要があるとのこと。しかも茎が太めなので、包丁で切って収穫すると、明らかに他の品種より苦労するらしい。
うーん、それはちょっと困る。でも病気で出荷できないほうがもっと困るしなぁ・・・。
いずれにせよ、今年は絶対SK9-099も試してみようと思います。
直播きの話、品種の話、この2つの話が聞けただけでもとても有意義なセミナーでした!
その他もブロッコリーの収穫機の話とかも、ぼくらが使うのはまだ先になりそうですが興味深かったです。
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