ブロッコリーはぼくの思っていた3倍肥料に敏感なんだぜ
さいこうファームのブロッコリーは播種時期を1週間ずつずらすことで生育ステージを分けて栽培している。最終的には14ステージまで行く予定で準備してある。
1,2ステージの収穫は順調そのもの。「あぁ、このままではブロッコリーの収穫だけで回らなくなってしまう!」と焦ったくらいだった。
しかし、3ステージ目。突然の不調。特に3ステージ目の2畝目に至っては定植していた500株くらいのブロッコリーのほぼ全てを収穫できなかった。
その畝のブロッコリーは葉色が薄く、花芽もボワボワ。とても出荷できるようなものではなかったのだ。
「なぜだろう、同じ様に施肥して畝をつくり、定植しているはずなのに・・・」
ロダンの考える人の様に考えること数十秒。わりとすぐに気づくことがあった。
「あぁ、この畝は下り道だ」
さいこうファームの畑は平ではなくゆるい起伏がある。ブロッコリー畑についても同様で、丘を登っていくようにブロッコリーが植えてある。
ブロッコリーを定植する畝をつくるときはトラクターの後方に畝立て機能があるロータリーを引っ張り、前方に取り付けた施肥機で肥料を落としていく。1畝目が丘を登りながら畝をつくる場合、折り返した2畝目は下りながらの作業になる。
実はぼくは以前から気になることがあったのだ。トラクターと施肥機の設定をすべて同じ状態にしてあったとしても、上りではトラクターはゆっくり走り、下りでは早く走るのだ。当然肥料の落ちている量も変わっているはず。
「まぁ、でも大丈夫かな?」と思って気にしていなかった。しかし、畝立て後2ヶ月経ったブロッコリーに教えられることになった。
「新米農家の坊や、肥料について甘く見てもらっちゃぁ、いけないブロォ!」
よくよく気をつけてブロッコリー畑の様子を見てみると、葉色の濃い畝と薄い畝が交互に出来ている。完全に上りと下りの違いだ。
「まさかこんなにはっきりと差が出るとは・・・。ブロッコリー先輩の肥料に対する感受性をなめていた」
ただ、これで試合終了になってしまったわけではない、3ステージ目はもう間に合わないが、それ以降のステージでは追肥をすることでなんとかなる可能性がある。
ということで、追肥用の尿素を握りしめ、色の薄いところに狙い撃ちしながら追肥をしていくのでした。今後は上りと下りでトラクターの設定を変えないとなぁ。
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