見出し画像

ぼんやりしてる間に、トラクターにも脱炭素の流れが来ていた!

「トラクターもいずれ電気自動車になるんですかねぇ?」
「どうだろう、トラクターはパワーが必要だから難しいんじゃないか?」

そんな話をしていたのは2,3年前の研修中のこと。そうかそうか、トラクターは電動にはならないんだなぁとぼんやり思っていた。

時は流れ2023年、調べてみると実はすでにトラクターのEV化は始まっていた。日本が誇るトラクターメーカー、クボタは2023年4月から欧州の自治体向けに26馬力のコンパクト電動トラクタ「LXe-261」の市場投入を決めている。

米国のSOLECTRAC社ではもうすでに普通に販売が始まっているぽい。こちらは小型の25馬力だけでなく70馬力クラスのものまで。値段も安くはないけど、驚くほど高いという感じではなさそう。

これまた、米国のMonarch Tractorからは完全自動走行や、作物データの収集・分析までセットになったスマートトラクターも最初の出荷が決まっているらしい。

電動トラクターだけでなく、プリウスのようなハイブリッドトラクターの開発も進んでいる。

リトアニアを拠点とする有機食品企業AUGA groupでは、メタンガスを燃料とする内燃エンジンが電気を生み出し、高出力時にはそのまま電気モーターを駆動し、低出力時には発電エネルギーをバッテリーに充電するハイブリッドトラクターAuga M1を開発した。

メタンガスを燃料とするトラクターはイギリスに本社があるCNHインダストリアルのニューホランドでも開発が進んでいるようだ。

メタンガスが使えることのすごい点は、農村地帯で家畜の糞尿などから発生してしまうメタンガスをトラクターの燃料として使用できる可能性がある点だ。メタンガスの温暖化へ与える影響力を考えるとまさに一石二鳥。

こうしてみると、農業の世界にも次々と新たな波が来ているようだ。

さいこうファームにこの波が来るのはいつだろう。10年後もまだ1960年代製のフォード4000に乗ってたりして・・・。

最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:3歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:2歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:0歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,931件

#SDGsへの向き合い方

14,747件

サポートとは「投げ銭」の意味です。 サポートにて100円でも200円でも頂けるとやる気に繋がります!皆様のサポートありがとうございます!!