コンバインに乗り、小麦の海へ
昼前、お隣さんのお誘いで、小麦刈り作業の見学へ。
いま刈っている小麦は「ゆめちから」超強力の小麦で、中力粉と混ぜてパンに良く使われる品種だ。僕らは前職のリバネス時代にPascoさんと一緒に「ゆめちから栽培研究プログラム」という高校生向け研究プログラムを全国で実施していたこともあり、とても馴染みのある品種だ。
当時は、巨大なプランターで育てた小麦を手刈りで収獲していた。そして、特に大変だったのが脱穀作業。穂の先にピンとのびた「のげ」にチクチク刺さりながら、脱穀していたのを思い出す。ゆっくりと一粒一粒、ドモホルンリンクルのように。
そんな僕らの目の前にあるのは北海道の広大な小麦畑。そしてそれを収穫する巨大な小麦収獲コンバイン。
ゴーっと轟音を上げて小麦畑に乗り込んでいくコンバイン。その後ろには小麦の殻だけが残されていく。一度にものすごい量の小麦を吸い込んでいくコンバインは、その車体の中で脱穀まで終えてしまうのだ。僕らがあんなに時間をかけて行った小麦の収獲。コンバインにかかれば一瞬でその何倍もの小麦を処理していく。竹やりと戦車ほどの戦力差を感じながら、その勇姿を見守る。
やっぱり、北海道の畑作はすごいなぁ・・・。
しばらくして、幸枝さんがコンバインに乗せてもらうことになる。僕は一昨年乗ったが幸枝さんは初めてだ。
はしごを登って運転席に乗り込み、いざ出発。畑を一往復する行程。
行きすがら運転方法を習った幸枝さん。帰り道は運転させてもらうことに。外から眺めているとなかなか様になっている感じ。帰ってきた幸枝さんは、アスパラ定植の疲れも吹っ飛んだ様子。「いい経験した!」と嬉しそうだ。
しばらく小麦の収獲を見学し、僕らはまたアスパラ定植という戦場へ戻る。まだまだ続くアスパラの定植。屈んで立って、屈んで立っての繰り返し作業。僕もだいぶ体が疲れてきたけれど、それ以上に幸枝さんがしんどそう。
1ベッドとちょっと終えて、今日も試合終了。残り1ベッドと3分の2くらい。明日は終わるといいなぁ・・・。
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