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Twitterで「写真の勉強したい」とつぶやいたら奇跡が起きた

私は写真が撮れない。

10年前にコンデジを買ったのだけど、6年前にスマホにしたことでカメラを持ち歩かなくなってしまった。スマホとコンデジで、撮れる画像に差がなかったのだ。

そのカメラは今、父が使っている。父もほとんど写真を撮らない。日常を撮る習慣がなく、旅行や孫が来たときのみ、いそいそとカメラを持ち出す。

フィルムの時代の人だから……と思ったけど、そういえば私もほとんど写真を撮らない。

なぜと言われても困るのだけど、みんなが日常的にパシャパシャ写真を撮るようになっても、私にはその習慣が定着しなかった。


ライターの仕事をするようになってから、

「写真が撮れたほうが仕事の幅が広がるんだろうな」

と実感することが何度かあった。

あと、自分で画像を用意しなければいけないのにオシャレな画像がなく、編集者さんの手を煩わせたこともあった。

そこで、写真の勉強をしたいと思うようになった。

だけど、私は超絶機械オンチだ。パソコンもスマホも使いこなせない。

なのに、カメラが使えるようになるんだろうか?

まずは、一眼レフについて検索するところからはじめた。

そこからかよ!

……という声が聞こえてきそうだけど、私は「カメラとレンズが別売り」ということも知らなかった。

夫に言うと、こともなげに「そうだよ」と言われる。知ってたんなら教えてくれよ。

「じゃあ、レンズつけないで撮ったらどうなるの?」

「……レンズつけなかったら撮れないんだよ」

小学校の理科からやり直さないといけない。

私のツイートに、イベントで2度お会いしたことのあるうすいよしきさんがリプライをくれた。

「使ってないカメラあるからあげましょうか?」

えー!!

ありがたい……だけどそんな、もらっちゃっていいのかしら……。

すると、フォトグラファーの池田こーきさんからリプライ。

「使ってないレンズあるからあげましょうか?」

えーー!!!

池田さんとは実際にお会いしたことすらないのに、いやはや、ありがたすぎる……!

うすいさんの使ってないカメラは、池田さんの使ってないレンズが合うらしい。

やっぱり、カメラとレンズって合うサイズがあるんだな。ペットボトルのふたみたいに、JIS規格でなんでも合うってわけじゃないんだな……。

そんなこんなで、実際に会って、カメラとレンズを譲っていただくことになった。

しかし。

カメラとレンズをいただいても、私に使いこなせるとは思えない。

そこで、思い切って提案してみた。

「あの、図々しいお願いで恐縮ですが、カメラを譲渡していただくときついでに写真の撮り方を教えていただけないでしょうか? 謝礼、たくさんはお支払いできないのですが……」

プロの方になんて図々しいお願いだ、と我ながら呆れる。

だけど、あっさり快諾していただいた。

なんと……!

うすいさんもカメラ初心者なので、池田さんから一緒に教わることに。うすいさんの声かけにより、あと2人ほど参加されるらしい。

……というわけで、Twitterで「写真の勉強したい」とつぶやいたら、カメラとレンズをもらえることになった。

そのうえ、プロに写真を教えていただくことになった。

なんてありがたいことだろう。


このことを夫に話すと、「世の中には素敵な人もたくさんいるね」と言われた。

「……本当だね」

実はこの日、私はちょっとメンタルの調子を崩してイライラしていた。

理由は、「8月31日の夜に」というnoteを書くにあたって不登校の子のツイートや知恵袋の投稿を読んでいたら、苦しんでいる子にひどい言葉を浴びせている人がたくさんいたからだ。

私ははらわたが煮えくり返るほど激怒し、大泣きし、「この世の中はなんて生きづらいんだ!」と社会に悪態をついていた。

そんなときに、うすいさんと池田さんからリプライをもらったのだ。

夫の言うとおりだ。

世の中には、素敵な人もたくさんいる。この世の中は、ぜんぜん、捨てたものじゃなかった。


カメラ勉強会は16日。

その様子は、私とうすいさんでそれぞれnoteにアップしようと思う。




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