私の傘からはキキララが消え(2020年4月6日の日記)

朝、布団の中でぐずぐずする。めずらしく人のnoteをいろいろ読んだ。私は、noteもTwitterも頻繁に書くわりにあまりTLを見ていない。

人の記事を読んでいて気づいたが、私は抽象的な「思い」より、具体的な「出来事」を読むのが好きかもしれない。家族のこととか、ペットのこととか。

しかし私自身、具体的なことより抽象的なことを書いてしまう。日記ですらこんなに思弁ばかり書いてる……。

のそのそと布団から出て、着替えてご飯を食べる。

相変わらず憂鬱。

インターネットでたくさん文章を書いているので、画面越しの私は元気そうに見えるかもしれないが、何をするにも気力が足りない。

でも、2ヵ月前は布団から出て着替えることすら困難だった。パソコンにも向かえなかったし。少しずつ、回復はしてるんだよな。

Twitterで、友人としょうもない話をする。

私はしょうもない話を愛している。大人になってから出会った人とは、しょうもない話がしにくい。大人ってあまりふざけないから、真面目な話(仕事論とか)のほうがハードル低く、しょうもない話のほうがハードル高い。

あと、インターネットで出会った人は、インターネットの話をしがちだ。でも、(不遜なことを言ってしまうと)インターネットの話ばかりされるとげんなりする。

なので、インターネットで出会った人とインターネット以外の話題で盛り上がれると、とても嬉しい。「インターネットの友人」ではなく「友人」だと感じる。


noteをたくさん書いた。文章を書くと精神が安定する。

頭の中を、言葉にして画面にうつす。こぼさないように、そうっと。

ちゃんとできると、「私はまだ大丈夫だ」と思う。まじないのような、祈りの儀式のような。

今日は雨が降っていた。雨は途中でみぞれになったり、雪になったりした。

そういえば、小学校1年生のとき、ピンク地にキキララのワンポイントがついた傘を使っていた。

しかしあるとき、傘からキキララが消えていることに気づいた。ピンクの無地になってる!

おそらく、私が学校の傘立てから傘を持って帰るとき、間違えたのだろう。

私の傘からはキキララが消え、ピンクの無地を使ってた子の傘にはキキララが出現した。魔法みたい。

さておき、雨の日は寒々しいからか、気持ちが落ち込む。

父には落ち込みを悟られていないつもりだったが、「夕方になると調子悪いなぁ」と言われた。自分で思う以上に、表情に出てるんだな。

夜は、父が「みよしの」の餃子を買ってきてくれた。

明日は母が帰ってくる。結局、母がいない間、2回しか夕飯を作れなかった。ごめんなさい。

母がいなくて、父は寂しいのかもしれない。ここ数日、私にたくさん話しかけてくる。ほとんどが政治とコロナの話題だ。自分で言うのもなんだが、私はわりと軽妙洒脱な返しをするので、父は楽しそうだった。



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