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メンタル不調の症状をできるだけ具体的に書いてみた

実は1月の終わりから心の健康を損ねている。

ここ数日は特にひどくて、いよいよ夫と両親から「実家に戻って精神科に通院しない?」と提案された。

なぜ通院が「実家に帰る」前提かというと、地元には私が結婚前にお世話になっていた病院があるからだ。

私は5年前まで精神科にかかっていて、薬を飲んでいた。通院を始めたのは16のときで、病院を卒業できたのは29のとき。

病名は、本当のところはわからない。

というのも、私は転居にともない4回転院していて、医師によって診断名が違ったのだ。たぶん、うつ病か双極性障害Ⅱ型(躁が軽いタイプの躁鬱病)だ。

でも、私は病名にはあまり関心がない

この不調がうつ病でも双極性でも、はたまた病気じゃなくて私の性質の問題でも、なんにせよ「辛い」という実感は同じなのだ。原因はなんであれ、この辛さを対処していくしかない。

関心があるのは、原因ではなく対策だ。

◇◇◇

対策を立てるにはまず現状を正確に把握するべし!

というわけで、私の不調がどんな症状かなるべく具体的に書いてみる。

なぜかと言うと、私は「具体的に言語化する」ことで楽になるからだ。

◇◇◇

①不眠

夜も眠れないけど、昼も眠れない。

私のnoteを読んでいただけるとわかると思うのだが、私はかなり理屈っぽい。女友達の結婚相談にまで理屈をこねてしまう。

和牛の「へりくつ漫才」のどこが屁理屈なのかわからない程度には理屈っぽいので、起きている間はだいたい何かしらを思考している(大半はくだらないことだが)。

なので、眠れないとあきらかに脳が疲弊していくのを感じる。オーバーヒート。


②食欲不振

健康なときに比べ、食欲を感じにくくなった。

今は一日一食、夕飯だけ食べている。味噌汁とサラダとか、そんな感じ。それ以上は、食べようと思えば食べられるけど、別に食べたくない。

何を食べても、美味しいのかどうかよくわからなくなってしまった。

今なら味噌汁にタバスコを盛られても気づかないかもしれない。


③抜け毛

2月の後半、たった一週間で頭頂部が薄くなるほどに髪が抜けた。

その後、少しメンタルが回復したら薄毛も治ってきた。

私自身、「これだけ急激に抜けるということはおそらく心因性だろうし、メンタルが回復すれば治るんだろうなぁ」と思っていたので、そこまで動揺はしなかった。だけどやっぱり、鏡を見るたびに落ち込んだ。

10年前から(治らないタイプの)ハゲである夫は、「サキちゃんの体はすごいなぁ」と感心していた。

夫いわく「ハゲが休みどきを教えてくれるって便利な機能だよ。ハゲが教えてくれなかったら、サキちゃんはいつまでも頑張ってそのうち死んじゃうかもしれない。ハゲてきたら休めばいいんだから、こんなにわかりやすいことはないよ」とのこと。私もまったく同感だ。

治るハゲでごめんな。


④頭が混乱してフリーズしてしまう

いつもはできていることが急にできなくなる。

特に「判断力」が低下する。何かを選ぶ、決めるという行為をするとき、頭が混乱して動悸と息切れがする。


⑤現実感がない

寝ぼけているときのような、ほろ酔いのときのような、あるいはインフルエンザで高熱があるときのような、そんな状態で毎日を過ごしている(もちろん素面だ)。

実際に高熱があるわけではない。高熱はないのに、脳だけがあんな感じなのだ。ここ数日は特にひどくて、記憶が曖昧なほど。

数日前、代々木公園で後輩カップルとピクニックをした。

二人に会えて嬉しかったし、会話は楽しかった。私はいつも通りに話したり笑ったりしていた。

だけど、ひどく現実感がない。今目の前にいる相手が、会話が、景色が、すべて「昔の記憶」のように思える。過去の記憶を脳内で再生しているときの映像に見えるのだ。

感覚的なものなので、夫に話しても「まったくわからない」と言われる。


⑥好きなものに興味を持てない・やりたいことがない

元気なときは物欲が旺盛で、いつも何かしら、欲しい服や靴があった。

しかし、調子を崩してからは欲しいものがまったくない。買い物に行っていないけど、もし街に出てお気に入りのショップで服を見ても、何も感じないだろう。

私は毎年2月・3月にメンタルの調子を崩すので、こうなることは想定済みだった。

だから今年は、1月のまだ物欲があるうちに春服を仕入れておいた。

なので、今は出かけようと思えば着る服はある。けれど、出かける気力がないほどに調子を崩してしまった。とほほ。

喪失したのは物欲だけじゃない。登山欲、映画欲、読書欲、ぜんぶどこかへ行ってしまった。

一番やばいなと自覚したのは、和牛の出演情報をチェックしなくなったことだ。これは、私の生命エネルギーが著しく低下していることを示す。

元気なときに好きだったことがぜんぶ、「……別にいいや」になってしまった。これはすごく、寂しい。

夫にも「表情がない」と言われる。


⑦理由のない発作的な悲しみに襲われる

私はロジカルシンキングを愛している。加えて、認知行動療法を受けたことがあるので、認知の歪みを修正できる(……とは言い切れないのだけど、少なくとも検知はできる)。

しかも、もともとの性格は「かなり楽観的」らしい。


なので、だいたいの「悩みごと」は論理的に考えれば何かしらの解決策はあって、人生はめったに「詰まない」ことを理解している。ロジカル且つポジティブシンキングなのだ。

だから「悩みごと」は得意だ。思考で解決できる。

困るのは「理由のない発作的な悲しみ」だ。

何をしてるときでも、何もしてないときでも、突然悲しくなって、泣き叫んでしまう。

なんでと言われても困る。

自分でも理由はわからないし、たぶん、理由なんてないのだ。感情がバグってるのだろう。


◇◇◇

というわけで、メンタルの不調について長々と症状を書いてみた。

私の不調は、読んだ人にとって役に立つ情報ではない。

だけど、「わかるー!」「私も!」という人はいるだろう。そんな人たちのために、書いている。

たとえ、何も解決していなくても。

自分だけじゃないことがわかると、ちょっとほっとしますよね。

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