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noteが少しだけバズったこと

私のnoteがバズらない。

そんな「夫のちんぽが入らない」みたいなフレーズを、心の中でずっと思っていた。

2月から始めたnoteの毎日更新。ありがたいことに、記事を読んでくれる方はだんだんと増えている。

だけど、PVは1記事あたり2000~3000くらいで、一向にバズる気配がない。

DRESSやcakesで書いたものは1万PVを超えることもけっこうあるけど、それは媒体の力であって(あとスマニュー配信)、私個人が数字を持っているわけではない。

別にバズを望んでいるわけではないし、狙って書いているわけでもないのだけど、それにしても「バズらんな~」とすべらない話の松ちゃんのように思っていた。

11月29日に、貯金が尽きた。

いや、正確には「夫婦共有の貯金用口座に入っていたお金が尽きた」という意味であり、私の原稿料を貯めてきた分はある。

銀行に行き、口座間でお金を移動させた。

銀行から帰ってきてコーヒーを淹れているとき、ふと

「そうだ、今日のことをnoteに書こう。そういえばお金ライターコンテストの〆切まだだったよな」

と思った。

お金ライターコンテストとはこの企画。

〆切を見ると、11月30日。明日だ。

仕事が落ち着いた深夜、貯金が尽きた話を書いた。

書けば書くほど気持ちが落ち着いて、自分のことなのに「誰かの物語」のような気がしてくる。

そうして、明け方にようやく書き上がった。

金曜の朝に公開すると、Twitterで拡散されていた。

Twitterやnoteを開くたび、通知がたくさんついていて驚く(私はアプリの通知を切っているので、画面を開くまでわからない)。

そして、12月3日現在はこんな感じに。

初めてnoteで1万PVを超えた。バズというほどでもないけど、私にしてはよく読まれている。


反響も大きかった。

サポートをいただいたり。

相互フォローの編集者さんがお仕事をくださったり。

ライターさんが「○○(メディア)の編集者さんにDMしたら書かせてくれるかもしれませんよ」といった情報をくださったり。

なんかもう、たくさんの人に支えてもらっていることを実感した。

私、皆さんになんにもしてないのに、こんなに応援していただいていいのかな……。

ちょっと戸惑ったし、同時に、「ここで私がライターとして食えるようになったら、同じような境遇の人の希望になるかも……」と思った。

実際、「同じような境遇です」というメッセージをたくさんいただいたからだ。

実は、お金ライターコンテストは入賞を狙っていなかった。

5月の「cakesクリエイターコンテスト」のときは連載権が欲しくて14記事も応募したけど、今回はそこまで一生懸命になれなかったのだ。

だって、私はお金恐怖症だから、お金について書くのは好きじゃない。

もしも「FROGGY(フロッギー)」さんで書けることになったとしても、書くネタがない。

だけど、この記事を書いて考えが変わった。

もしも連載が獲れたら、「イラストレーターを目指すわりにまったく営業せず、SNSも使いこなせない情報弱者の夫。彼は本当にイラストレーターになれるのか……?」をリアルタイムでレポートするエッセイを書きたい。

……と思って、こんなツイートをした。

すると、正式なオファーではないのだけど、ある編集者さんに食いついてもらえた。

「FROGGY(フロッギー)」でも違うメディアでも、連載できればいいなぁ。

妻が夫のことを書くコミックエッセイは多い。

たとえば『ツレがうつになりまして。』とか。

コンテンツが面白くなるかどうかは切り取り方次第だと思う。

「稼がないならせめて私のエッセイのネタになれや!」といった厳しい目線で書くと(いや、実際そうなんだけど)、同じ境遇の読者さんが読んでいて辛くなってしまう。

そうではなく、もっとユーモアを交えて、「こんなポンコツ夫婦でもなんとかなるよ!」という希望のメッセージを発信したい。

実際、うちの夫はオッサン・既婚・フリーター(今は無職)という状況にいながら、とてもポジティブで毎日楽しそうだ(そのぶん私が病むわけだが)。

だから、不安に苛まれがちな人にこそ、夫の(どうしようもない)姿を読んでほしい。

「自分なんてまだまだ大丈夫!」と少し気楽になれるかもしれないから。


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