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強迫性障害である27歳女性

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 強迫性障害は強過ぎる不安やこだわりが日常に支障を及ぼす疾患です。
 自分ではそんなに気にしなくても大丈夫だとわかっていても、意思に反して頭に思い浮かんでしまう強迫観念。その行動をしないと落ち着かない強迫行為などが特徴の疾患です。

主な症状は以下の通り

・何度も何度も手を洗う
・誰かに危害を加えたかもしれないと思い、事件として取り上げられていないか警察や周いの人に確認する
・戸締り、ガスの元栓などが気になり何度も確認しに戻る
など
【出所】社会医療法人博友会「【概要・症状がわかる】精神疾患(精神病)一覧(15種類)をまとめて紹介」

 強迫性障害にかかってしまい、2021年3月から治療を続けていました。コロナの影響が強いと思います。

 以降、料理らしい料理もできず、食器を使うことも怖くなってしまいました。

 実は、約3年ほど、コップ以外の食器を使うことができないという日々を過ごしていました。

 強迫性障害の症状は、個人によって様々かと思います。
 私の場合は料理や食事の面での衛生面や健康被害に恐怖を感じてしまいました。

 具体的には、こんな恐怖心を抱えています。

物を食べることが怖い=これを食べて、具合が悪くなったらどうしよう
食器が怖い=食器が汚れていて、そのまま使ってしまったらどうしよう
料理が怖い=これを作って、食べてくれた夫の具合が悪くなったらどうしよう
洗剤が怖い=洗剤がよく落ちていなくて、口に入れてしまって具合が悪くなったらどうしよう
野菜が怖い=虫がついていたらどうしよう

電車に乗るのが怖い

友人「わかる」
自分「本当?」
友人「年始渋谷で刺殺事件が起きたので電車にとにかく乗りたくない。元から乗りたくないけど。元から怖かったな、人種のパンデミックだから。」
自分「強迫性障害はコロナが大きかった」
友人「最近店頭除菌スプレー置かなくなったよね。正直私はコロナ前に戻ってほしいな。最近は秩序が保って無さ過ぎてやばい。」
自分「本当令和以降何も良いことが起こっていないよね」

料理が出来なくなった

 2021年3月に強迫性障害の診断を受けてから、徐々に私の中で料理や食事に対する恐怖感が大きくなってしまい、キッチンに立つことがずっと辛かったのです。

 結婚してからしばらくは毎日普通に料理をすることが出来ていましたが、メンタルの不調と共に自分の中での料理に対するハードルが上がってしまい、ある日を境に全くできなくなってしまいました。

 恐怖心から、あらゆる食器や鍋、ボウルなどキッチンツールもどんどん捨ててしまいました。

夫に「料理ができなくてごめんね、食器で食事を用意できなくてごめんね」と言いながら、買ってきたものを割り箸で食べるだけ・・・という日々を約3年間続けてしまいました。

 本当に申し訳なく思っています。
 弱い自分であったことを反省しています。

夫は「俺はスーパーのお惣菜も好きだから、別にいいよ、俺が一人暮らしの時は料理なんかしてなかったよ」と根気強く寄り添ってくれました。

 今思うと、妻が全く料理を作ってくれないということは、毎日外で一生懸命に働いてきてくれている夫にとって、辛いことだったと思います。
 何か料理が出来ない妻なんて欠落し過ぎてませんか?
 たまには、温かい手作りの料理を食べたかったことと思います。

買い物に出かけるようになった

 先々週、電車に乗って、夫とアトレ川崎店まで買い物に出かけることができました。
 退院してから中々調子が戻らずだったので、二人で出かけるのは2ヶ月ぶりのことでした。

 そこで、以前よく買っていた雑貨屋「Bleu Bleuet」 で、新しいペアのマグカップ、箸、スプーンやフォークなどの食器を買うことができました。

 これまでずっと食器に対する恐怖心があったのですが、最近になって、また少しずつ「料理がしてみたい」「自分で作って食べたい」「可愛い食器を使ってみたい」「夫に料理を作ってあげたい」と少しずつ思えるようになりました。

 そして、今日、クリスマスに3年ぶりに食器を使って食事を楽しむことができました。

 夕飯の為に、「à la campagne」でショートケーキ2つを買ってきて、新しい食器で食事をすることができました。

 まだ食器に対しての恐怖感もありましたが、一度丁寧に食器を洗ってから使ったので、「まあ、綺麗に洗ったし、大丈夫かな?」という気持ちになれました。

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