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固定観念によって判断する代表制ヒューリスティックの行動経済

「不味い、もう一杯!」は固定観念

消費者の「体にいいものは不味い」
という固定観念がある方が多いのではないでしょうか?
青汁の「不味い、もう一杯!」は良薬口に苦しの通り、
今や代表制ヒューリスティックの成功例であると思います。
ヒューリスティックとは、
和訳すると「経験則」という意味だそうです。
私たちは商品を購入する時に何も考えずに選ぶ時は、
「何かしらの法則」に従って意思決定をしているのです。

ポイント還元の固定観念

家電量販店に電化製品を買いに行くと…
ポイント還元のチラシやポスターが目につきます。
かなりの方がどこかしらの家電量販店ポイントカードを、
お持ちになっているのではないでしょうか?
商品を購入する時、
2種類のポイント還元表記があればどうでしょう?
A:1割5分ポイント還元!
B:15%ポイント還元!
これ、どちらが分かり易くてお得だと思います?
Bの%表記の方が明かですよね。

拳銃と白い粉の話

以下の内容を見て、どう思われますでしょうか?
「拳銃を持った男がいた」
「そこに、やはり拳銃を持った男が帰って来た」
「二人は目を合わすと…いつもの仕草をした」
「一方、女は白い粉を求めていた」
「商談は成立し、女は金と引き換えに白い粉を手に入れた」
「そして建物から立ち去った…」
「女は、しばらく歩き、ある建物の裏口から静かに侵入した」
「中には、刃物を持った男がいた」
「女は男に目配せすると…鞄の中から白い粉を取り出し、男に渡した」
「男はほくそえんだ」
「しばらくすると、先ほどの拳銃の男がやって来た」
「「例のやつを二つ!」拳銃の男は言った…」
「男は慣れた手つきで品物を用意する」
「拳銃の男に金と引き換えに品物を手渡した」
「拳銃の男が再び戻ってくると…」
「そこにはやはりもう一人の拳銃を持った男が身じろぎもせず待っていた」
以上です。

人間はイメージに囚われやすい

上記の文面ですが
「行動経済学まんが ヘンテコノミクス」の48P~49Pに掲載されている
漫画の1シーンです。
拳銃を持っている男=警官
白い粉を買う女=食堂の女将さん
男=食堂のマスター
品物=昼食(料理)
あえて大袈裟に書いてありますが…
子どもでも分かるように固定観念を表すのには十分だと思います。

本を買う時は上から二冊目以降から選ぶ

本を買う時、積み上げている上の二冊目以降から選ぶ。
これは私のヒューリスティック行動です。
でも…意外と他の方も多いのでは?と思います(笑)
駅や空港のトイレは奥から選んだり、
同じ値段であれば割引率の高いモノを買ったり、
赤い色と辛いモノを連動させたり…
これもすべてヒューリスティックなのだそうです。

行動経済学の面白さ

「選択の自由」はもちろんです!
しかし「選択させるコツ」があるとすればどうでしょうか?
そのコツが行動経済学を深めていくと見えてきます。
超情報化社会だからこそ、
行動経済学の学びが重要であるのです。
私は教育の一環に、
行動経済学の基礎的考えを入れて欲しいと願っています。

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