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同調圧力と行動経済その②

前日のおさらい

昨日記事を書かせて頂いた、
同調圧力と行動経済その①では、
日本人は他人と自分を比べすぎると言う点と、
人と同じ事で安心すると言うバンドワゴン効果
嫌われたくないと言うプロスペクト理論
そして…
同調圧力と行動経済の具体例として、
催促しても年会費を払わなかった方が払うようになった訳と、
なぜ行政が行動経済を学ぶのか?について、
書かせて頂きました。

行政側が外出要請を掛けたいが掛けられない現実

コロナ禍で起きている摩擦…
これは行政側と国民の危機意識レベルの違いです。
もちろん…
ココまでの経済的な打撃を受けるとか、
ステイホームを強いられるとは、
2020年の始まり時は誰も思っていませんでした。
当時コロナウイルスクラスターが発生して一番恐ろしく、
行政側が何としても止めたかったのが医療崩壊です。
もちろん!
経済破綻もそうなのですが…
医療崩壊が一番最悪な事なのです。

コロナ禍に有事があったら…

有難いことにネット情報では、
即座にクラスターが発生すると教えてくれます。
しかしそんな時にもし…
北朝鮮が核ミサイルを発射したら?
中国軍が尖閣諸島沖から空母を横切らせたら?
ロシアが北方領土から北海道へ…?
人は平和ボケしていると「そんな事あるわけないよ」的な、
意味の分からない都合を付けたがります。
話を戻しますが、
何があっても行政機能を停止させる訳にはいきませんし、
何が何でも医療崩壊を起こさせる訳には行きません!
そんな時どうすればイイと思いますか?

コロナ禍と同調圧力

答えは行動経済学の中の「同調圧力」を使うのです。
今回のコロナ禍でステイホームを促した時、
こう言った事があったと考えられませんでしょうか?
例えば…
あえて東京の都心部で閑散とした場所をテレビで映し、
キャスターがこう言ったとします。
「ご覧のように、都心は殆ど人がいませんねー」と。
そうして個人宅や住宅をインタビュアが訪ね、
在宅の人にインタビューするとします。
「家にいないと不安ですからね!」や
「ステイホームがいちばん安心ですよ!」
「会社の仲間も、周りの方もみんな我慢して家にいますからね!」等々…

メディアの使い方

これは「自粛して出歩かない人が多い」という事実を
積極的にメディアで取り上げる手法です。
行動経済学の中にある、
「バンドワゴン効果」や「同調効果」と言われるモノですね。
あえてメディアで東京都心部と言う状態で写し、
同調効果を促すために各家庭へ行って声を聞く。
上記のようなコメントが出てくれば…
テレビを見ている人はどう感じると思います?
「みんなが家にいるのであれば、自分も出掛けないようにしないと!」
「私たちもやっぱり家にいたほうがいい」
と言う事になるのです。
こうなれば狙い通り!ですよね?

何を学び、何を得るか

行動経済学はとても奥深く…
コロナ禍以降は必ず覚えておいた方が良い学びです。
言葉あそびや言葉尻だけを取るのではなく、
本質を深く学ぶこと。
情報が増えすぎる事で知ったかぶりが横行し、
オブラートに包まれている事が多すぎて、
奥底にある芯まで目が届かない可能性が高いのです。
何を学び、
何を得るか…?
誰にでもチャンスが広がっている気がします。
新しい仕事術のヒントにして頂ければ幸いです。

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