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色は積分で表現できる ~色彩工学(Color Engineering)とは~

この積分の式は、私が色彩工学で飯を食っていくきっかけになった式です。色彩工学の最も基本的かつ重要な数式ですね。大学1年生の4月に先生が黒板にこの式を書き、

「色は積分で表現できるんだよ」

と言ったことに衝撃を受け、のめり込むきっかけになりました(この式の詳細は後ほど)。当時、色彩は芸術/感性と思っていたのに、数式、しかも積分で表現できるなんて。。。とびっくりしました。

 この積分公式の詳細は「色を科学する その④ 物理エネルギーを明るさに変換する不思議な数-V(λ)と683 lm/W」で。

色彩工学は、工学的なアプローチにより色彩を扱う学問です。工学なので、目的は具体的な課題解決であり、例えば、

 ・どんなディスプレイでも同じ色に再現する

 ・色覚に障がいがある人や高齢者にも見やすい配色に自動変換する

 ・肌色がきれいに見えるLED照明を開発する

などなど。色彩科学(Color Science)は色彩工学を実践するための基礎的な知識といえばいいかと。

色彩工学の内容は、各種色彩&カラー関連の検定試験の対象になっているのですが、あんまりいい解説がされてなく、「丸暗記」になってしまっているようなので、このnoteでは、興味を持ってきちんと理解できるようなコンテンツを提供します。


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