見出し画像

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

美容業界に長くいて、「美意識」という言葉ほど身近でかつ磨き続けなければいけないと思い続けています。

経営に携わりながら、気になった本のタイトルが、この山口周氏の著書「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」でした。

読んでみて結論から言うと多くの人に一読をオススメしたいと思います。


この本で山口さんは、実はエリートこそが美意識を鍛えるべきと言うことを述べています。それはなぜかと言うと、この本でのエリートとはシステムへの適応力に優れた人と定義しています。偏差値を上げることに注力し、勉強が出来、偏差値を上げて有名大学へ行き、有名企業に就職し、その企業で年収を上げるためのシステムにいち早く順応し、いわゆる稼いでいる人。
そして美意識とは「真・善・美」と説いています。この「真・善・美」が鍵です。


自分自身、なんとなく記憶にあるのですが子供の頃に道徳の授業がありました。道徳の授業が好きだった子供ってどのくらいいたでしょうか?結局道徳という言葉自体の意味を知ったのもずっと後になって大人になってからでした。今思うと、学力も数値化することでわかりやすくなります。テスト、通知表、偏差値、順位。でも道徳というのは本当にどこまで身についたかというのが可視化しにくい。ゆえにあまり力を入れてこなかったように思います。そして長い日本の中で自分自身が生きている年数をみても、すでにこの道徳観のない子供が大人になり、親になり、子育てが出来ない人も多くいるように思います。社会の仕組みを知り、それを教え、効率を求める。

私は勝手にこの美意識を、人の心にある音楽や美術、自然などの美しいものを素直に美しいと感じる力、直感力、感じる力を自分なりの道徳という言葉に置き換えてみました。

そして自分自身に、
「美のマネジメント」に携わる人たちすべてにとって、高い水準の審美眼・哲学・倫理観が求められる 
という一文を心に刻みました。

自分の有り様を見つめる。

自分でしか培うことのできない、自分なりの「美意識」をこれからも鍛えていこうと思います。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?