見出し画像

Meme 文化の遺伝子

最近、この「文化の遺伝子」と言う言葉がずっと気になっている。
世の中のある流れが出来つつあるとき、それが正しいとか間違いであるということの理性的判断とは全く異なる理由にならない理由が支配し、どうして?っと思うような事態が次々と現れてくる。
生物学が発端となったこの定義は、全く詳しいわけではないけど、社会全般で起きているパラダイムシフトの中心のような気がする。
この「利己的な遺伝子」を最初に知った時、
なぜか夢野久作の「ドグラマグラ」が頭に浮かんだ、、、、
「脳髄は物を考えるところに非ず、全身細胞意識の電話交換手にすぎない」
「胎児が母親の体内で原初的生命からそのときまでの記憶を再生している」

ミームの定義
ミームとは心の中の情報単位であり、その複製が他の心の中にも作られるようにさまざまなできごとに影響を及ぼしてゆく。

「すぐれたミーム」とマインド・ウイルス
すぐれたミーム、あるいはうまくできたミームというとき、それは人々の間を容易に拡散してゆく考えや信念を指しているのであって、優れた考えを意味しているわけではない。
マインド・ウイルスは、ミームで世の中の人々を感染させる「何か」である。そしてこのミームはまた、感染した人の行動に影響を及ぼして、ウイルスを維持、拡散させる手助けをその人にさせる。
例えば、ナチスはヒットラーの時代のドイツに急速に浸透していった。マインド・ウイルスが放たれ、ナチスのミームで人々を次々と感染させていったからである。ナチスの考えがどんな意味においても「優れた考え」だったからではない。実際ナチスの考えは、病的マインド・ウイルスであった。これは、ミームに感染した人間の行動の結果として恐ろしい非道を生み出した。流行性の思考感染の古典的ケースである。

とするなら、現代の感染は、ミームのレベルでの分析とマインドウィルスの特効薬を見つける事になるが、、、、それは不可能なんだろうなあ、残念ながら。
参照:文化の遺伝子/1069夜『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス/松岡正剛の千夜千冊
http://1000ya.isis.ne.jp/1069.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?