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「平成ミドル・マネジメント覚書」#13 改善・イノベーション③ + 企画立案 : 残り物でチャーハンを作らない

イノベーション
○イノベーションの芽は辺境で育てる
・イノベーションの芽は毎日現場で生じている。小さな芽を大きく育てられるかどうかの違い。
・「そんな変なことにかかわるな」という声に潰されているイノベーションの芽を「トリュフ豚」のように嗅ぎ付け、安全地帯で育てる必要がある。辺境でサファリパークを作るのが一番の近道。 → 後述
 
○制約はイノベーションの母。イノベーションはオペレーションを究めることから生まれる
・必要は発明の母。制約があるからこそ、イノベーションが可能となる。制約条件をかいくぐって、解決策を見出すためには、既存のオペレーションの抜け道・改善案を思いつく必要がある。したがって、イノベーションを起こすためには、現在のオペレーションを究めることが必要。既存のオペレーションを踏まえないアイデアを「思いつき」という。
 
○自分自身をイノベーションする
・イノベーションを起こすためには、心の中の「これはできない(かもしれない)」という壁を取り払う必要。まず自分が変わる必要がある。

7.企画立案
○妄想で仕事をしない
・まず現状をしっかり把握する。「だろう」で仕事をしない。
・「何ができていないか」の確認はほどほどにして、「何ができているか」をしっかり確認する。
・いまできていることから積み上げていくしかないんだから。
 
○残り物でチャーハンを作らない。レシピに沿って食材を調達する
・手元にあるデータをかき集めて作る資料は、「残り物チャーハン」。家で食べるにはよいが、人様にお出しするものではない。
・まず、ロジックに沿って資料イメージを作る。すると、データが埋まらない部分のある「穴あき」の資料ができる。この穴を埋めるための情報を集めるのが、次の作業である。
 
○「たたき台」を早く作る
・抽象論では議論が進まない。粗いものでいいので「たたき台」を早く作る。
・「たたき台」のポイントは、ロジックはしっかりしていること。数字はラフな推計でよい。
 
○市場調査、アンケート
・とおりいっぺんの「市場調査」から真のニーズを把握することはできない。
・3日前の食事のことを聞かれても正確に思い出すことはできないのと同じ。思い込みで並べた選択肢のうちからどれがいいかと聞かれても、そこに本当の答はないことが多い。
・「真実の瞬間」をいかにとらえるかが重要。
・それでも「市場調査」を実施するのは、社内の手続を楽に通すため。

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