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人生は山登りに例えられ、下山のほうが危険で困難な件

人生は、いろんな場面で「山登り」に例えられます。

基本的に、登りがあり、ピークがあり、下山があります。

「人生」そのものを山に例えることもあるし、仕事、お金、結婚など、特定の分野で例えられることもありますね。

登りルートの中にも登り下りがあったり、見晴らしがいいところと悪いところ、なだらかなコースと険しいコースがあったり。

途中で急な天候悪化もあれば、足を踏み外して怪我をすることもある。
登りきったらゴールではなく、無事に下山しなければ完了しない。

頂上にたどり着く前に、遭難や滑落することもあれば、すごく高い山の登頂に成功したものの、転がり落ちてしまうこともある。

山は、比喩に便利な存在なのでしょうね。

山の頂上はただ1つ、下り道は無数

登山道は複数のルートがあっても、目指すところ=頂上が明確なので、迷わずに向かっていけます。
どんな山であろうと、頂上は1つだから。

道に迷いそうになったとしても、とにかく高いところを目指していけば良い。見上げれば、目指す先を見つけやすいのです。

人生も同じで、目標に向かっている時、つまり登りのほうが進みやすい。

しかし、下山はゴールが見えにくく、道に迷いやすいと言えます。

登っている時には1本道と思っていたのに、下山する時には謎の分かれ道が現れたり、どっちの方向に向かっているのか分からなくなったり。

ただ、下へ向かえばいいのだから、どのルートを通っても下山することは可能に見えます。
だからこそ、下り方は大問題であり、困難であり、山登りの成否を分けると言って過言ではありません。

人生も、一生のうちで「ピーク」があり、そこから死ぬまでが「下山」です。
人によっては、きれいな山の型になるとは限らず、山あり谷ありの波形になる山かもしれません。
どちらにしても、人生の最後は「下山」して終了です。

「仕事」の登山と下山

人生の山と仕事の山は、必ずしも一致しません。
また、仕事の山と、お金の山も一致するとは限りません。

仕事に関しては、最も「働き盛り」で、仕事内容も充実して、実際に活躍できている時がピークと言えますね。
30代~40代くらいがピークになる人が多いのではないでしょうか。

50代になると、出世してさらに高い役職に就く一部の人と、役職定年などでピークを過ぎて、責任も収入も減少する業務にシフトする人に分かれます。

ここでも下山のしかたが大事。
老害と言われ、若い世代から嫌われ、過去の栄光にすがって生きるのか。
うまくセカンドキャリアに移行して、充実したシニア生活を送るのか。

「お金」の登山と下山

一般的には、平均年収は50代が最も高いとされていますが、それも二極化されてきていると思います。

企業も、バリバリ活躍してくれる20~40代の収入を上げる方が合理的だし、いわゆる「働かないおじさん」になってしまった定年間近の社員に高給を与えることはしなくなってきています。

収入はそんな感じでも、「資産」になると話は別かもしれません。
30代~40代は子育て世代も多く、教育費をはじめ、住宅ローンやマイカーなどの支出も多い年代です。お金を貯めるのは大変。

現状は、60代~70代の世代が一番資産を持っている年代だと思います。
この世代がお金を多く持っていても、もはや「楽しむため」の使い道がありません。
資産の有効活用という視点では、うまい下山と言えるかは疑問。

将来、今の若い世代が年老いたときに、60代や70代で資産がピークになっているかというと分かりません。

ピークはどこかは人それぞれですが、お金に関しても「収入」と「資産」はどちらも山の形を描くはずです。
死ぬときがお金のピーク、というのは「まずい登山」だと思います。

仕事と投資の両輪でうまく山を登り、どこかのタイミングで、上手に切り崩しながら、有効に活用していくことが大事ですね。
それが上手い「下山」になると思います。

「健康」の登山と下山

運動神経に関係なく、体力や身体能力は10代~20代がピークです。
頑張って鍛えても、30代まででしょう。

人生100年時代と言ったり、平均寿命が80代の時代。
山の形としては、急な登りと、なだらかな下り。「へ」の形。
健康に関しては「下り」の道の方がはるかに長いのですね。

どんな人であっても、中高年からの体力の衰え、老化には抗えません。
ペース配分を落としてでも、できる限り下山まで自分の足で歩き続けるために、健康管理や日頃の運動は大切ということですね。
ありきたりな結論ですけど。

今の自分、「休職」の登山と下山

今の自分を山に例えると、仕事では役割も収入も40代がピークでした。

ただ、下山を始めたところで足を踏み外して捻挫したような感じ?
でも命に別状はないので、ちょっと小休止。
休職をどう終えるかが「下山」。

下山は無数のルートがあり、ゴールは見えにくい。
どの道でもとりあえず下りられる気はするが、下りた先の麓がどんな風景なのかは見えない状況です。

滑落しないように、一歩一歩踏みしめていくしかないですけど。

まとめ

いくつかの「登山の例え」を書いてきました。

他にも、結婚、子育て、学びなど、いろんなことを「山」に例えることはできると思います。

・登りがあり、ピーク(頂上)があり、下りがある。
・山の形や高さはまちまち。ルートも多種多様。
・登りはゴールが見えやすいが、下りのほうが難しくて危険も多い。

人生を1つの大きな山と見立てることもできるし、その中で小さな山の登りと下りを繰り返している、という見方もできます。

エベレストは無理としても、低い里山でも高いところから見る風景は壮大だし、爽快感を味わうことは可能です。

生きていれば、また何度でも頂上を目指すことはできると思っています。

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