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「過栄養」肥満による危険性


こんばんは!栄養コンサルタントです😆

何故、ヒトはダイエットを試みるのか。

多くの人は、肥満体型を改善することが一番の理由だと思います。

今回は肥満になることで人体に及ぼす危険性を解説していこうと思います。


・過栄養にメリットはある?

過食が続くと過栄養となります。過栄養とはある時点で栄養が多いということをいい、それが続くとによって肥満になります。

過栄養となると、余ったエネルギーが脂肪に変換されて、体重が増えていきます。この体重が一定を超えてしまうと、肥満と診断されます。

肥満の診断基準は国によって異なり、日本ではBMI(体重/身長の2乗)が25以上の人を呼びます。アメリカではBMIが25~30の間は過体重という呼び方をしていて、30以上からを肥満と呼んでいます。

肥満になると、寒さに対して強くなり、また、飢餓に耐えやすくなります。飢饉などで十分な食べ物がなくなった時は、女性のほうが男性よりも生き延びやすいことが知られていますが、これも脂肪の蓄積量の差で説明されています。

また、明治時代までは子供が大きく成長することは大変なことで、カゼや麻疹で亡くなる子供が非常に多かったようです。

この時太っていると、少しくらい食べなくても生き残ることができました。
この時代には太った人の方が好まれていたようです。


・肥満のデメリット

寒さや飢餓に耐えやすくなること以外、肥満にメリットはないようです。

逆に、肥満は生活習慣病の原因となることが知られていて、最近はメタボリック症候群と呼ばれて注意するよういわれています。

肥満が関連する疾患は以下の通りです。
このように肥満が元になって多くの疾患が起こります。

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メタボリック症候群は、40歳ぐらいまではそれほど問題にはなりませんが、50歳を過ぎるといろいろな障害が出てきます。

糖尿病、脂質異常症、高血圧などを発症し、これらは心筋梗塞や脳卒中など生命にかかわる病気につながります。

また糖尿病では、免疫細胞の機能低下や抗体の産生低下により免疫能が低下し、感染症にかかりやすくなります。

現在は、80歳ぐらいの平均寿命があります。50歳以後にこういった疾患を起こさないためにも以上満にならないように、食事や運動に気を付けましょう。


・肥満と寿命

肥満と生命予後については多くの研究結果があります。
BMI21~23程度が一番寿命が長く、それより低くても、高くても死亡率は上昇しています。

アメリカでは「40歳の時に肥満または過体重であることが、寿命をどのくらい短くするか?」という研究が行われました。

その結果、40歳の時点で過体重(BMI25~30)ならば生命予後は3年短くなり、肥満(BMI30以上)ならば平均して6~7年短くなることがわかりました。

若いうちから太らないように予防しましょう、ということです。

ちなみにこの研究では、喫煙している肥満の女性は、非喫煙・非肥満の女性より生命予後は14年(男性では13年)も短いことがわかりました。
肥満に喫煙が加わると、もっと悪い結果になるようです。

適正体重に達するまで、1週間に0.5㎏の減量と、1日当たり500kcalのダイエットをお勧めします。


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