やってはいけない「食べないダイエット」
こんばんは!栄養コンサルタントのYOSHIです😆
ダイエットにはいろいろな方法がありますが、中でもダイエット初心者でよくあるのは極端な制限をすることです。
今回は栄養不良が及ぼす身体への影響について解説していこうと思います。
・栄養不良になると、どうなるのか?
栄養素の摂取が全体的に不足した状態を栄養不良、または低栄養といいます。では、栄養不良になると、ヒトはどうなるのか?
小児では、栄養不良は成長に影響します。
成人の栄養不良は、発達を除外して考えることができます。
短期の完全飢餓(何も食べない)の時に、体にどのような変化が起こるかについては、戦争時の捕虜やハンガーストライキを行った人などの例をもとに研究が行われています。
例えば、1992年にアイルランドの若い青年40人がハンガーストライキを行いましたが、70日後に体重が平均38%低下し、10名が亡くなっています。
体重は低下していますが、死者が出ているので過度な断食は絶対にやめましょう。
・いちど栄養不良におちいると、完全には元に戻れない!?
第二次大戦中に行われた米軍の半飢餓実験では、32名の健康な人を対象に、24週間にわたって推定必要エネルギーの20~60%の食事にして、身体組成などを観察しています。
その結果、24週間後には、体重は平均23%減少しました。
この時、最も減少したのは体脂肪で、65%減少しました。除脂肪体重(脂肪以外の体重)は17%の減少でした。
その後、普通の食事にして観察していますが、16週間かけてもとの体重に戻っています。
ですが、この実験には、注目すべき結果があります。
それは体脂肪は元の状態よりも多くなり、除脂肪体重は20週間後でも元には戻らなかったということです。
これはウエイトサイクリング現象、あるいはヨーヨー現象と呼ばれる、リバウンドを繰り返す現象を再現したものと言えそうです。
減量を繰り返すと、脂肪が増え、筋肉が減るため、基礎代謝が少なくなり、太りやすい体になります。
筋肉に比べると脂肪はエネルギーを使うことが少ないので、基礎代謝が低下し、同じ食事をしていると体重が増えてくるという、皮肉な結果になります。
この実験結果のように栄養不良によるダイエットはリバウンドを繰り返す原因となります。
食事バランスを整え、適度な運動をしてリバウンドをしにくい体を作っていきましょう。
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